【2023年最新版】 その置き場所で大丈夫? 加湿器の「本当に効果的な使い方」を完全ガイド!

加湿器

室内の空気が乾燥しやすい冬場、東京を例に挙げると、湿度は50~60%まで下がり、そこにエアコンをつけると部屋の空気はカラカラになってしまいます。湿度を上げるには加湿器が最適ですが、実際に加湿器をどう使えば効果的なのか、いまひとつわかりにくいですよね?

 

そこで今回は、たくさんの種類があってわかりにくい加湿器の方式の違い、効果的にお部屋を加湿するための正しい置き場所、お手入れのポイントや知っておきたい注意事項など、加湿器の詳しい活用術を紹介します。加湿器のことを正しく学んで、冬をみずみずしく乗り切りましょう!

 

 

その1.加湿器の効果は?

乾燥すると心配なのが、風邪などの健康面。のどや鼻の粘膜が乾くと、異物を排除する細かい毛=繊毛(線毛)の動きが鈍くなり、細菌やウイルスを排除しにくくなります。また、湿度が低いとインフルエンザウイルスの生存率が上がると言われており、一般的には湿度を50~60%に保つのが良いとされています。

 

なお、厚生労働省では、湿度を適切に保つと気道粘膜の防御機能の低下を抑えることができ、インフルエンザにかかりにくくなると伝えています。

のどだけでなく、空気にさらされている肌も乾燥するとうるおいがなくなり、しわやくすみ感が出てしまうことも。加湿器は、こうした乾燥によるトラブルを未然に防ぎ、健康と美容の両面で大きなメリットを与えてくれるのです。

 

このほか、加湿をすると、加湿をしないときに比べて体感温度が上がるので(下図参照)、寒がりの方はぜひ加湿器を利用してみてください。

※:ミスナール体感温度計算式で算出

 

⇒風邪やインフルエンザ対策に!暖房の省エネ効果にも!加湿のメリットを詳しく知りたい方はコチラ

 

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その2.加湿方式の違いとメリット・デメリット

加湿器は、加湿方式によって主に4つのタイプに分かれます。ここが最初のチェックポイントとなります。

加湿器方式別比較表

 

以下で4タイプのメリットとデメリットを家電のスペシャリスト・戸井田園子さんのコメントを交えつつ説明していきましょう。

※:戸井田園子さんのコメントは2019年に収録したものです(以下同)

 

(1-1)ハイブリッド式(気化式×温風気化式)

ハイブリッド式は、2つの加湿方式を組み合わせたもの。このうち「気化式×温風気化式」は、フィルターに送る風をヒーターで加熱し、加湿力を強めたタイプ。こちらはファンがある方式なので、早く広範囲に加湿できます。

 

⇒パワフル加湿!経済的!静か!ダイニチのハイブリッド式(気化式×温風気化式)加湿器のメリットを詳しく知りたい方はコチラ

 

(1-2)ハイブリッド式(超音波式×加熱式)

「超音波式×加熱式」は、ヒーターで加熱した水を超音波で霧状にして放出します。静音性が高く、水を加熱することで衛生面とパワーを向上させたタイプです。床や壁が濡れやすく、消費電力がやや高くなる傾向があります。

 

プロが教えるハイブリッド式のメリット・デメリット

「ハイブリッド式は、それぞれの加湿方式のデメリットを補った進化したタイプです。機種によっては、状況に応じて2つの方式をうまく使い分けて省エネしてくれるものも。本格的な加湿器にこのタイプが多く、やや価格が高くなりがちなのがデメリットでしょうか」(戸井田さん)

 

(2)気化式(ヒーターレス)

気化式は、水を含んだフィルターにファンで風を送り気化させる方式です。水に濡らしたタオルを扇風機で乾かした状態が近いといえます。ファンがあるため、広範囲に加湿できます。

プロが教える気化式のメリット・デメリット

「ヒーターを使用せず、送風のみなので吹出口が熱くならないのがメリット。消費電力も少なくてすみます。ただし、急速な加湿には不向きで、部屋も冷えやすく、加湿フィルターの交換や手入れも定期的に必要になります」(戸井田さん)

 

(3)スチーム式

スチーム式は、水をヒーターで加熱し、水蒸気に変える方式です。お湯を沸かすと湯気が出るのと同じ原理で、加熱中のポットのふたを開けたイメージに近いです。

プロが教えるスチーム式のメリット・デメリット

「水を沸騰させるので衛生的に加湿できるのがメリット。また、加湿パワーがあり、即効性も高くなっています。ただし、吹出口が熱くなる機種もあるので要注意。消費電力も大きい傾向にあります」(戸井田さん)

 

(4)超音波式

超音波式は、水に超音波を当てて霧状の微粒子にして放出する方式です。簡単にいうと、ものすごく細かい霧吹きといったイメージが当てはまります。

プロが教える超音波式のメリット・デメリット

「仕組みが簡単なのでコンパクトで低価格な機種が多いタイプです。部屋に気軽に置けて、消費電力も少なくてすみますね。一方、短所としては水を加熱しないので、タンク内の雑菌がそのまま外に放出されてしまいます。衛生面は気になるところ。こまめな手入れが必要です。また、気化式やスチーム式より水の粒が大きいため、床や壁が濡れやすく、そのまま乾燥すると白い跡が残ることもあります」(戸井田さん)

 

 

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その3.部屋の広さに応じた加湿量の目安は?

部屋の広さに応じた加湿量(加湿能力)も加湿器選びには欠かせないポイントです。本体が大きくても加湿量が少なかったり、逆にコンパクトに見えて加湿量が優秀だったりと、この部分は機種によっても大きな差が出るので、必ず購入前にチェックしたいところです。

 

なお、加湿量は「mL/h」で表示します。こちらは室温20℃・湿度30%のとき、1時間あたり何リットルの水蒸気を出すかを示した数値。この数値が高いほど加湿量が多く、より広い部屋で使えることになります。

 

この加湿量に応じた部屋の広さの目安が「適用床面積」。「適用床面積」には「木造和室」「プレハブ洋室」の2つの数値が表示されており、一般的に「木造和室」は従来の工法を使った木造の戸建て、「プレハブ洋室」は気密性の高いプレハブや鉄筋コンクリートのマンションなどを指しています。

 

寝室などの個室は300mL/h~500mL/hが目安

部屋の広さにもよりますが、寝室などの個室用なら300mL/h(適用床面積 木造和室5畳/プレハブ洋室8畳)~500mL/h(木造和室8.5畳/プレハブ洋室14畳)を目安に選びましょう。寝室で使うなら、静音性を重視したナイトモード、タイマー機能などを持つ機種がオススメです。

 

リビングなら700mL/h~900mL/hが目安

一般的なリビング用として選ぶなら、700mL/h(適用床面積 木造和室12畳/プレハブ洋室19畳)~900mL/h(木造和室15畳/プレハブ洋室25畳)を目安に選びましょう。広い部屋をスピーディに加湿するために、設定湿度に達するまで加湿量をアップするターボモード(後述)があるとなお良し。子どもがいるご家庭なら、吹出口が熱くなるスチーム式以外を選び、チャイルドロック機能(後述)があるものを選ぶのがオススメです。

 

ワイドリビングなら1000mL/h~1200mL/hが目安

ワイドリビングや吹き抜けのあるリビングなら、加湿量1000mL/h(適用床面積 木造和室17畳/プレハブ洋室28畳)~1200mL/h(木造和室20畳/プレハブ洋室33畳)のパワフルなモデル選びたいところ。ただし、このクラスをリリースしているメーカーが少ないので、選択肢は限られてきます。また、通常のリビングよりも広いため、できれば設定湿度に達するまで加湿量をアップするターボモード(後述)付きのモデルがほしいところ。

 

オフィスや店舗なら1500mL/h以上を選びたい

オフィスや店舗に使うなら、業務用クラスの1500mL/h(適用床面積 木造和室25畳/プレハブ洋室42畳)以上のモデルを選びましょう。パワフルなモデルは音が大きくなりがちなので、静音性を重視したモデルを選ぶのがオススメです。

 

加湿スピードと電気代を重視するなら、ひとクラス上の加湿量を選ぶのもオススメ

一般的に部屋のサイズにピッタリの加湿量よりも大きいサイズのものを選ぶと、加湿スピードの面でも電気代の面でもおトクになります。

 

たとえば、ダイニチ工業の機種で比較すると(以下表組参照)、500mL/hの機種で標準モード(加湿量500mL/hで163W)を使うより、960ml/hの機種でエコモード(加湿量600mL/hで23W)に設定したほうが、同じくらいの加湿量でも消費電力が140Wも違うというケースもあります。

 

この場合、1カ月の電気代の差は約1,041円となります。
500mL/h(RXTタイプ)標準運転時 960mL/h(LXタイプ)eco運転時
約1,212円 約171円

※:1日8時間×30日運転、電気代31円/kWh(税込)。50Hzの場合。

 

また、ハイブリッド式(気化式×温風気化式)の場合は設定湿度に達すると自動的に運転を停止するので、加湿のしすぎも心配いりません。

加湿スピードと消費電力を重視するなら、加湿量が大きいクラスのもの、自動運転切り替えがあるもの、エコモードを持つモデルを検討してみてください。

 

ダイニチ工業では、お部屋の広さや天井の高さ、形態などから必要な加湿量を計算できるフォームを用意していますので、ぜひ活用してみてください。

⇒必要加湿量計算フォームはコチラ

 

 

ただ、クラスが上になるとタンクの容量も大きくなるので、給水の際にタンクが持ち運びやすく設計されている機種を選ぶのがいいでしょう。

↑7Lの大容量でもとってが2つあるため、両手でスムーズに持ち運べるダイニチ工業・LXタイプの「タンクWとって」

 

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その4.加湿器はどこに置けばいい?

加湿器の能力を最大限に活かして効果的に使うためには、置き場所を工夫する必要があります。たとえば、加湿器は部屋の中央に置くと部屋全体にうるおった空気が広がるので効率的。とはいえ、部屋のど真ん中に置くのは現実的ではないので、前方にさえぎる物がない状態で、以下の(1)~(5)に該当する場所に置くのがいいでしょう。

 

(1)エアコンの風が加湿器に直接当たらない場所に置く

加湿器を使う季節にはエアコンで暖房をしているケースが多いですが、エアコンとの併用には注意が必要。

センサーがついている加湿器は、温風が当たると誤作動してしまう場合があります。暖房の風が直接当たらない場所に設置しましょう。

ダイニチ加湿器温湿度センサー

↑ダイニチ工業の加湿器は背面上部に温湿度センサーが搭載されています。(PN・PCタイプは右側面上部に温湿度センサーを搭載)

加湿器本体に温風を当てない

↑加湿器本体に暖房機の温風を直接当てないでください。誤作動して正常な運転ができなくなってしまう場合があります。

 

(2)加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置に置く

エアコン使用中は、加湿器がエアコンの風に直接当たらず、それでいてエアコンの温風が加湿した空気を遠くまで運んでくれる場所に置くのが最適です。エアコンの下に場所を確保し、ベストな位置を探してみましょう。

↑エアコンの温風が加湿器に当たらず、加湿器が出した湿った空気に、エアコンの温風が当たる場所がベストです。

 

(3)直接床に置かない

暖房中は床付近が比較的低温になり、加湿器のセンサーが湿度を高めに判定する場合があります。そうなると加湿器が充分な加湿をしていると誤解し、加湿量を落としてしまいます。きちんと加湿するためには直接床に置かず、テーブルや家具の上などに設置しましょう。ただし、大風量のモデルは部屋の空気を循環させるため、床に置いても影響は少なくなります。

 

(4)窓際から離す

窓際は外の冷気の影響を受けやすく、やはり加湿器のセンサーが間違った判断をしがち。また、窓に結露ができやすくなるので、窓際から離して設置するのがオススメです。

 

(5)家電の近くに置かない

特に超音波式やスチーム式の加湿器は、精密機器の近くに置くのは厳禁です。テレビやオーディオ、PCなどの故障の原因になりかねませんので、注意しましょう。

 

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その5.お手入れのポイント

ニュースでもときどき報道されていますが、衛生面に問題がある加湿器が引き起こす「加湿器病」をご存じでしょうか?

たとえば2018年の冬、大分県の老人ホームで、超音波式の加湿器で繁殖したレジオネラ菌に感染した男性が、肺炎を発症して死亡するという事故が発生しました。レジオネラ菌は高齢者や乳幼児など、抵抗力の低い人に重大な影響を及ぼし、重篤な肺炎などを引き起こす場合があるのです。

加湿器はどの方式であっても必ずお手入れが必要ですが、加湿器内部の水に振動を与え、そのまま空気中に噴霧する超音波式は、カルキ類や雑菌が噴霧される場合もあるため、よりこまめなお手入れが必要です。

しかしながら超音波式に限らず、加湿器の内部で雑菌が繁殖してしまうと一緒に放出されてしまう恐れがあるので、どの加湿方式であってもしっかりお手入れをして清潔さを保つことが重要です。

安心して使用できるよう、お使いの加湿器の取扱説明書に従い正しくお手入れをしましょう。

以下では、ダイニチ工業のハイブリッド式(温風気化式×気化式)を中心に、お手入れのポイントを解説します。

 

(1)水は毎日替えて定期的にタンクを清掃

タンクに入れた水道水は、半日ほど経つと残留塩素が抜けてしまい、雑菌が繁殖しやすくなります。毎日水を入れ替えるとともに、水を替える際はタンク内の水を捨て、キレイな水を少し入れて振り洗いするのがオススメ。

また、タンクは内部をスポンジで定期的に洗っておくと、より清潔に使えて安心です。

水を入れ替える際に、振り洗いするのがオススメ

↑水を入れ替える際に、振り洗いするのがオススメ

 

(2)トレイやフィルターなどは定期的にお手入れをする

【週に1回】ごみやほこりを掃除する

加湿器本体に付着したごみやほこりは柔らかい布で拭き取りましょう。

落ちにくい汚れは、中性洗剤を水でうすめてしみこませた布で拭くと落ちやすいです。その際は、洗剤が残らないように固く絞った布で拭きとり、からぶきをしてください。

吸気グリルのほこりは掃除機で吸い取ってください。雑菌が繁殖し悪臭が生じたり、加湿量の低下や送風音が大きくなる原因になります。

↑吸気グリルのほこりは掃除機で吸い取ってください

【2週に1回】トレイ・気化フィルターを洗う

トレイや気化フィルターには白っぽいかたまりのスケール(水アカ)が付着します。スケール(水アカ)は、水道水に含まれるミネラル分が気化せずに残ったもので、放っておくと悪臭の原因や加湿能力の低下、送風音の増大などの悪影響が出ます。

  • トレイ…やわらかいスポンジなどで内部を洗ってください。
  • 気化フィルター…水洗い後、やわらかい布で汚れを拭きます。吹き出す風が臭ったときは重曹、上部が乾いているときはクエン酸で洗浄してください。

    (手順は「【月に1回】1か月に1回は浸け置きで気化フィルターを洗浄」を参考にしてください。)

↑トレイはやわらかいスポンジなどで洗ってください

【月に1回】1か月に1回は浸け置きで気化フィルターを洗浄

洗浄剤を溶かしたぬるま湯に、気化フィルターの浸け置き洗いを行いましょう。
スケールを取る場合はクエン酸を、吹き出す風が臭かった場合は重曹や各メーカー指定の洗剤を、ぬるま湯に溶かして浸け置きします。
浸け置きが終わったら、ニオイを残さないために、水道水でしっかりすすぎ洗いするのが大切です。

 

クエン酸を使ったお手入れ方法

1.ぬるま湯にクエン酸を溶かす
2.気化フィルターを浸ける
3.浸け置きする
4.水道水で洗う
(めやすは2分以上)

↑気化フィルターの浸け置き洗いでは、100円ショップなどで購入できるファイルケースを利用するのがオススメ。なお、クエン酸はダイニチWeb Shop(24時間受付・送料無料)で330円(税込)で購入できます

 

ダイニチ工業では別売部品で使い捨てタイプの抗菌気化フィルター「カンタン取替えフィルター」も用意してあり、洗わずにサッと交換したい方にオススメです。
3カ月に1回、新しいフィルターに取り換えるだけ。

1.汚れたフィルターを捨てる

3カ月に1回、新しいフィルターに取り換えるだけ。

2.新しいフィルターをセット

汚れたら捨てるだけ!「カンタン取替えフィルター(別売部品)」のご紹介

お手入れ不要で捨てるだけの抗菌気化フィルターが登場!
カンタン取替えフィルター製品紹介

 

なお、加湿器はお手入れが必須なので、タンクやトレイ、気化フィルターを取り外して洗いやすい機種、または交換しやすい機種を選ぶのがオススメ。また、雑菌が繁殖しやすいパーツに抗菌加工が施されている機種を選ぶと安心です。
↑ダイニチ工業の機種は広口のタンクを採用しているので、スポンジを入れて内部をしっかり洗えます

 

↑ダイニチ工業の加湿器(LX、RXT、RXC、PN、PCタイプ)には、トレイに使い捨てカバーがついていて、1シーズン6か月洗わずに使えます。

 ※:1シーズンをめやすに新しいもの(別売部品)と交換してください (1シーズンを6カ月、1日8時間運転、水道水の硬度50mg/L〔全国平均値〕 にて使用した場合)。なお、1シーズンに満たなくても汚れや水アカが気になる場合は交換をおすすめします

 

↑ダイニチ工業では、タンクのキャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を搭載する機種を用意。銀イオンが溶け出して雑菌の繁殖を抑えます

 

 

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その6.知っておきたい注意事項

最後に、加湿器を使ううえで意外と知られていない注意事項を見ていきましょう。無意識に間違った方法で加湿器を使い、製品を故障させたり、健康を損なったりしないように気をつけてください。

 

①ミネラルウォーターを使わない

「キレイな水を使いたい」と、ペットボトルのミネラルウォーターから給水してしまう人もいるようですが、これはNG。水道水には塩素が入っていて、雑菌やカビの繁殖を抑えてくれます。

 

②アロマオイルはNGの機種が多い

「加湿のついでにいい香りも楽しみたい!」と、加湿器にアロマオイルを入れようと考える方も多いはず。しかし、多くの加湿器はタンク内に直接アロマオイルを入れるのはNG。アロマオイルは油なので水分と混ざらず、故障の原因となります。対応機種でない場合は、アロマオイルは決して使わないようにしましょう。

 

③加湿器の蒸気に直接当たらない

のどが痛いときや目が疲れているときなど、加湿器の蒸気を直接身体に当てる人もいますが、これもNG。加湿器はあくまでも部屋の加湿のために作られているので、直接顔などに当てるのは健康に良くない場合があります。また、スチーム式の加湿器の場合は蒸気が熱い場合があるので、身体には決して当てないようにしましょう。

 

④加湿のしすぎに注意

乾燥が怖くてつい加湿しすぎてしまう……という話もよく聞きますが、これもNGです。最適な湿度を過ぎると、空気中の余分な水分が壁やカーテン、家具などにつき、カビ・結露の原因となります。乾燥以上に加湿しすぎも問題です。

↑快適な湿度は40~60%が目安。加湿しすぎると、カビや結露の原因となります

 

その意味で、設定した湿度を忠実にキープできる機種を選ぶのがオススメです。また、夜の乾燥が気になる方も多いと思いますが、そんな方は、寝ている間も小さな運転音で加湿してくれる睡眠専用モード搭載の機種を選ぶといいでしょう。

↑ダイニチ工業の機種は50%、60%、70%から湿度を選んで加湿できます。設定後は自動でコントロールするので乾燥しすぎ、加湿のしすぎなどの心配もなく、ちょうどいい湿度をキープします

 

 

おやすみ快適とおやすみ加湿
↑ダイニチ工業の「おやすみ快適」と「おやすみ加湿」。眠りにつくまで静かに運転し、その後しっかり加湿します

 

⑤加湿器をしまうときはしっかり掃除

掃除せずそのまま収納してしまうと内部でカビが繁殖してしまい、次のシーズンに部屋中にカビを拡散させてしまうなんてことも。これを防ぐために、シーズンが終わったらしっかりとタンクやトレイなどのパーツを洗い、乾燥させましょう。ホコリを防ぐため、本体はビニールに入れて、カビが発生しにくい湿気の少ない場所に収納するのがオススメです。

 

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その7.ダイニチ工業オススメモデル

【寝室やリビングにオススメ】

「カンタン取替えトレイカバー」を搭載したミディアムクラスモデル

RXTタイプ

2019年度にパワフルモデルのLXタイプに搭載して大好評だった「カンタン取替えトレイカバー」をミディアムクラスにも搭載。レジオネラ菌への対策が念頭に置かれ、徹底した清潔性が特徴です。空気取込口・トレイ・気化フィルターに抗菌加工を施し、タンクのキャップにも「Ag+抗菌アタッチメントEX」を搭載し、抗菌成分の銀イオンが水中に溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑えます。給水口が広くお手入れもラク。運転音13~32dBと静音性もバツグンです。デザインも洗練されていて、2021年度グッドデザイン賞を受賞。

 

 

RXTタイプ スペシャルサイト

お手入れ性がさらにアップ。お部屋を選ばないデザインモデル。RXTタイプのスペシャルサイトのご紹介。

RXTタイプスペシャルサイト

 

 

【ワイドリビングにオススメ】

「カンタン取替えトレイカバー」を搭載したハイパワーモデル

加湿器HD-LX1223
LXタイプ

スマートリモコン対応。加湿器本体から離れた場所や外出先からでも簡単に運転操作が可能に。加湿量が最大1,200mL/h※1というハイパワーで、広い部屋もしっかりうるおうので、ワイドリビングにぴったり。従来機※2と比べ設定湿度に到達するまでの時間も約30%短縮されています。一度にたっぷり入るタンクは7.0Lの大容量。タンクの上下に持ち手がある「タンクWとって」構造で、両手で持って運べます。トレイには業界初の使い捨てカバー「カンタン取替えトレイカバー」を採用。1シーズンに1回※3取り替えればOKです。デザインも洗練されていて、2019年度グッドデザイン賞を受賞。

  • ※1:HD-LX1223の場合。
  • ※2:RXTタイプ最大の900mL/hクラスのこと
  • ※3:1シーズンをめやすに新しいもの(別売部品)と交換してください (1シーズンを6か月、1日8時間運転、水道水の硬度50mg/L〔全国平均値〕 にて使用した場合)。なお、1シーズンに満たなくても汚れや水アカが気になる場合は交換をおすすめします。

 

LXタイプ スペシャルサイト

スマートリモコン対応でさらに使いやすく。リビングの主役になるデザインモデル。LXタイプのスペシャルサイトのご紹介。

LXタイプスペシャルサイト

 

 

【オフィスや店舗にオススメ】

ケタ違いのパワーを誇り、抗菌への配慮も充実

加湿器HD-244
PNタイプ パワフルモデル

オフィスや店舗などの大空間にぴったりなモデルで、加湿量は最大2,400mL/h、適用床面積プレハブ洋室67畳(HD-PN245の場合)と家庭用加湿器No.1のパワーが特徴。タンク容量は6Lタンクが2個で12Lとなっています。トレイには業界初の使い捨てカバー「カンタン取替えトレイカバー」を採用。空気取込口・トレイ・気化フィルターは抗菌加工、タンクのキャップ部には「Ag+抗菌アタッチメント」が付き、さらに操作プレートも抗菌加工となっている点に注目。

※:HD-PN245の場合。家庭用加湿器において1時間あたりの最大加湿量2,400mL/h(室温20°C、湿度30%の場合)。2023年7月1日現在

PNタイプ パワフルモデルの詳細はコチラ

 

制作協力/GetNavi web

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