加湿器を使っても湿度が上がらない。効率よく加湿するための加湿器の選び方や置き方などのチェックポイントを紹介!

加湿器

加湿器を使っているのに「湿度がまったく上がらない」ということはありませんか?

もしかしたら、加湿器の選び方や使い方が原因かもしれません。
この記事では効率よく加湿をするための、加湿器の選び方や置き方、使用方法のポイントをご紹介します。

 

 

 

 

 

その1:お部屋の広さに比べて適用床面積が小さくはないですか?

加湿器には、どのくらいの広さまでのお部屋に使用できるかを表す「適用床面積」があります。
カタログ、販売店の売り場やWebサイトやなどで「木造●畳/プレハブ洋室●畳」のように表示されています。

加湿器の「適用床面積」が実際のお部屋よりも小さいと、なかなか加湿が追いつきません。お使いの部屋の広さに合った加湿器を選ぶようにしましょう。

「適用床面積」のめやすは一般社団法人 日本電機工業会規格(JEM1426)に基づいており、「木造和室」「プレハブ洋室」は、一般的には以下のような住宅の形態で分けられています。

「木造和室」…

従来の工法を使った木造の戸建てのこと
住宅構造

「プレハブ洋室」…

気密性の高いプレハブや高気密高断熱住宅、鉄筋コンクリートのマンションなどのこと
住宅構造

適用床面積目安表

一般社団法人 日本電機工業会規格「JEM1426」 適用床面積目安表

↑適用床面積(目安)は、一般社団法人 日本電機工業会規格「JEM1426」で定められた、室温20℃、湿度30%時に、 1時間あたりで放出できる水分量=(例:500mL/h)をもとに決められています。

 

そして、天井が高いお部屋の場合は加湿する空間が広くなるので、実際の床面積より広い適用床面積のモデルを選ぶ必要があります。

また、常に換気しているような部屋では適度な湿度に達するまでの時間が遅くなるので、より加湿能力の大きなモデルが必要になります。

ダイニチ工業では、お部屋の広さ、天井の高さや形態などから必要な加湿量を計算できるフォームを用意していますので、ぜひ活用してみてください。

 

⇒必要加湿量計算フォームはコチラ

 

なお、加湿機能がついた空気清浄機は空気清浄と加湿の適用床面積が異なる場合がありますので、十分な加湿効果を期待する場合は取扱説明書に記載されている加湿の適用床面積をチェックしてみてください。

お使いの部屋の広さに比べ加湿量が足りない場合は、加湿器の増設や加湿能力が大きいモデルへの変更をおすすめします。

 

購入時に加湿量で迷った時は大きいサイズを選ぶほうがお得

「適用床面積」をめやすとしたうえで、次の条件にあてはまる場合は、加湿能力がひとクラス大きいモデルがおすすめです。

  • エアコンで暖房している
  • 天井が高い(または吹き抜けの部分がある)
  • 加湿器を使用しているのに、ひどい乾燥に悩んでいる
  • お部屋の広さが「適用床面積(加湿のめやす)」のちょうど境目

小さい加湿能力のモデルを常にフル稼働するよりも、大きい加湿能力で余裕をもって加湿するほうが電気代を抑えられてお得です。

「大きいと加湿しすぎるのでは…」と心配されるかもしれませんが、湿度が設定できる加湿器であれば、設定湿度に室内の湿度を保ってくれるため、過加湿の心配もありません。

ダイニチの場合は

ダイニチのハイブリッド式加湿器は、湿度が設定できるタイプです。加湿能力がひとクラス大きいモデルを使用すれば、同じくらいの加湿量でも消費電力はごくわずかですみます。

 

たとえば、ダイニチ工業の機種で比較すると(以下表組参照)、500mL/hの機種で標準モード(加湿量500mL/hで163W)を使うより、960ml/hの機種でエコモード(加湿量600mL/hで23W)に設定したほうが、同じくらいの加湿量でも消費電力が140Wも違うというケースもあります。

*:消費電力は50Hzの場合。

ダイニチの機種で比較

この場合、1カ月の電気代※の差は約1,041円となります。

500mL/h(RXTタイプ)標準運転時 960mL/h(LXタイプ)eco運転時
約1,212円 約171円

また、ハイブリッド式(気化式×温風気化式)の場合は設定湿度に達すると自動的に運転を停止するので、加湿のしすぎも心配いりません。

加湿スピードと消費電力を重視するなら、加湿量が大きいクラスのもの、自動運転切り替えがあるもの、エコモードを持つモデルを検討してみてください。

 

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その2:使用用途に合った加湿方式を使っていますか?

加湿器には「ハイブリッド式」「気化式」「スチーム式」「超音波式」という、加湿方式の異なる4つのタイプがあります。

さらに、「ハイブリッド式」の中には気化式×温風気化式、超音波式×加熱式の2種類があります。

方式ごとに得意 ・ 不得意な面があるので、ご確認いただき、使用用途に合った加湿器を選ぶとより効果を感じやすくなります。

方式 ハイブリッド式
(気化式×温風気化式)
ハイブリッド式
(超音波式×加熱式)
気化式 スチーム式 超音波式
イメージ

水を含んだフィルターに風または温風をあてて加湿。


水またはヒーターで加熱した水に細かい振動を与え、霧状にして空気中に噴霧し加湿。


水を含んだフィルターに風をあてて加湿。


水をヒーターで加熱した水蒸気で加湿。


水に細かい振動を与え、霧状にして空気中に噴霧し加湿。

特徴
水が熱くならず、
急速に加湿できる

(温風気化式運転時)


消費電力がやや低い

水が熱くならず、
消費電力が低い

暖かい加湿
煮沸で清潔

水が熱くならず、
消費電力が低い
範囲 広い空間向き 身の回り向き 広い空間向き 身の回り向き 身の回り向き
性能評価




■気化式
【しくみ】水を含んだフィルターに風をあてて加湿。
【特徴】水が熱くならず、消費電力が低い
【範囲】広い空間向き
■ハイブリッド式 気化式×温風気化式
【しくみ】水を含んだフィルターに風または温風をあてて加湿。
【特徴】水が熱くならず、急速に加湿できる(温風気化式運転時)
【範囲】広い空間向き
■ハイブリッド式 超音波式×加熱式
【しくみ】水またはヒーターで加熱した水に細かい振動を与え、霧状にして空気中に噴霧し加湿。
【特徴】消費電力がやや低い
【範囲】身の回り向き
■超音波式
【しくみ】水に細かい振動を与え、霧状にして空気中に噴霧し加湿。
【特徴】水が熱くならず、消費電力が低い
【範囲】身の回り向き
■スチーム式
【しくみ】水をヒーターで加熱した水蒸気で加湿。
【特徴】暖かい加湿、煮沸で清潔
【範囲】身の回り向き

 

たとえば「ハイブリッド式(気化式×温風気化式)」、「気化式」は目には見えないほどの細かい粒子の水をファンの風で送り、加湿をするので、広い空間を加湿するのに向いています。
ただし、ファンを搭載しているため本体サイズが大きくなり、価格はやや高めになります。

一方、超音波式やスチーム式は身の回りを加湿するのに向いています。

ハイブリッド式加湿器の吹出す風のイメージ

↑ハイブリッド式(気化式×温風気化式)加湿器は広い空間をすばやくムラも少なく加湿します。
(*吹き出す風は加湿のイメージです。実際はスチーム式や超音波式のように湯気や霧は見えません。)

 

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その3:加湿器の置き場所は大丈夫?

加湿器の能力を最大限に活かして効果的に使うためには、置き場所を工夫する必要があります。

たとえば、加湿器は部屋の中央に置くと部屋全体にうるおった空気が広がるので効率的。とはいえ、部屋のど真ん中に置くのは現実的ではないので、前方にさえぎる物がない状態で、以下の(1)~(5)に該当する場所に置くのがいいでしょう。

(1)エアコンの風が加湿器に直接当たらない場所に置く

加湿器を使う季節にはエアコンで暖房をしているケースが多いですが、エアコンとの併用には注意が必要。

センサーがついている加湿器は、温風が当たると誤作動してしまう場合があります。 暖房の風が直接当たらない場所に設置しましょう。

ダイニチ加湿器温湿度センサー

↑ダイニチ工業の加湿器は背面上部に温湿度センサーが搭載されています。(PN・PCタイプは右側面上部に温湿度センサーを搭載)

加湿器本体に温風を当てない

↑加湿器本体に暖房機の温風を直接当てないでください。誤作動して正常な運転ができなくなってしまう場合があります。

 

(2)加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置に置く

エアコン使用中は、加湿器がエアコンの風に直接当たらず、それでいてエアコンの温風が加湿した空気を遠くまで運んでくれる場所に置くのが最適です。エアコンの下に場所を確保し、ベストな位置を探してみましょう。

エアコンの風が運んでくれる位置に置く

↑エアコンの温風が加湿器に当たらず、加湿器が出した湿った空気に、エアコンの温風が当たる場所がベストです。

(3)直接床に置かない

暖房中は床付近が比較的低温になり、加湿器のセンサーが湿度を高めに判定する場合があります。そうなると加湿器が充分な加湿をしていると誤解し、加湿量を落としてしまいます。きちんと加湿するためには直接床に置かず、テーブルや家具の上などに設置しましょう。ただし、大風量のモデルは部屋の空気を循環させるため、床に置いても影響は少なくなります。

(4)窓際から離す

窓際は外の冷気の影響を受けやすく、やはり加湿器のセンサーが間違った判断をしがち。また、窓に結露ができやすくなるので、窓際から離して設置するのがオススメです。

(5)家電の近くに置かない

特に超音波式やスチーム式の加湿器は、精密機器の近くに置くのは厳禁です。テレビやオーディオ、PCなどの故障の原因になりかねませんので、注意しましょう。

 

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その4: 正しくお手入れはしていますか?

ダイニチ工業のハイブリッド式の場合は、 吸気グリルにほこりが付着すると十分に空気を取り入れることができないので、加湿量が低下します。

掃除機などでほこりを取り除いてください。

吸気グリルのほこりは掃除機で吸い取ります

 

 

抗菌気化フィルターに水アカやごみが付着している場合も、水を十分に吸水できないため、加湿量が低下します。

2週間に一度程度気化フィルターを水洗いして、1カ月に1回以上はクエン酸でお手入れをしましょう。

 

クエン酸を使ったお手入れ方法

1.ぬるま湯にクエン酸を溶かす
2.気化フィルターを浸ける
3.浸け置きする
4.水道水で洗う
(めやすは2分以上)

 

ハイブリッド式加湿器のお手入れ方法を動画でご紹介

 

ダイニチ工業では別売部品で使い捨てタイプの抗菌気化フィルター「カンタン取替えフィルター」も用意してあり、洗わずにサッと交換したい方にオススメです。
3カ月に1回、新しいフィルターに取り換えるだけ。

1.汚れたフィルターを捨てる

3カ月に1回、新しいフィルターに取り換えるだけ。

2.新しいフィルターをセット

汚れたら捨てるだけ!「カンタン取替えフィルター(別売部品)」のご紹介

お手入れ不要で捨てるだけの抗菌気化フィルターが登場!
カンタン取替えフィルター製品紹介

 

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その5: 換気で一気に湿度が低下していませんか?

2020年から続くコロナ禍にあって、対策として定期的な換気が推奨されています。目安としては「30分に1回以上、2方向の窓を数分間程度開ける」のがよいとされていますが、窓を開けるとせっかく加湿しているのに湿度が下がってしまいます。

この場合も加湿能力がひとクラス大きいモデルを使用するのがベストです。

換気で多少湿度が下がっても、すぐに設定湿度まであげてくれます。

特にターボモードなど急速加湿の機能がついている加湿器だと短時間で湿度が回復します。

 

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ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器オススメモデル

【寝室やリビングにオススメ】

「カンタン取替えトレイカバー」を搭載したミディアムクラスモデル

RXTタイプ

2019年度にパワフルモデルのLXタイプに搭載して大好評だった「カンタン取替えトレイカバー」をミディアムクラスにも搭載。レジオネラ菌への対策が念頭に置かれ、徹底した清潔性が特徴です。空気取込口・トレイ・気化フィルターに抗菌加工を施し、タンクのキャップにも「Ag+抗菌アタッチメントEX」を搭載し、抗菌成分の銀イオンが水中に溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑えます。給水口が広くお手入れもラク。運転音13~32dBと静音性もバツグンです。デザインも洗練されていて、2021年度グッドデザイン賞を受賞。

 

 

RXTタイプ スペシャルサイト

お手入れ性がさらにアップ。お部屋を選ばないデザインモデル。RXTタイプのスペシャルサイトのご紹介。

RXTタイプスペシャルサイト

 

 

【ワイドリビングにオススメ】

「カンタン取替えトレイカバー」を搭載したハイパワーモデル

加湿器HD-LX1223
LXタイプ

スマートリモコン対応。加湿器本体から離れた場所や外出先からでも簡単に運転操作が可能に。加湿量が最大1,200mL/h※1というハイパワーで、広い部屋もしっかりうるおうので、ワイドリビングにぴったり。従来機※2と比べ設定湿度に到達するまでの時間も約30%短縮されています。一度にたっぷり入るタンクは7.0Lの大容量。タンクの上下に持ち手がある「タンクWとって」構造で、両手で持って運べます。トレイには業界初の使い捨てカバー「カンタン取替えトレイカバー」を採用。1シーズンに1回※3取り替えればOKです。デザインも洗練されていて、2019年度グッドデザイン賞を受賞。

  • ※1:HD-LX1223の場合。
  • ※2:RXTタイプ最大の900mL/hクラスのこと
  • ※3:1シーズンをめやすに新しいもの(別売部品)と交換してください (1シーズンを6か月、1日8時間運転、水道水の硬度50mg/L〔全国平均値〕 にて使用した場合)。なお、1シーズンに満たなくても汚れや水アカが気になる場合は交換をおすすめします。

 

LXタイプ スペシャルサイト

スマートリモコン対応でさらに使いやすく。リビングの主役になるデザインモデル。LXタイプのスペシャルサイトのご紹介。

LXタイプスペシャルサイト

 

 

【オフィスや店舗にオススメ】

ケタ違いのパワーを誇り、抗菌への配慮も充実

加湿器HD-244
PNタイプ パワフルモデル

オフィスや店舗などの大空間にぴったりなモデルで、加湿量は最大2,400mL/h、適用床面積プレハブ洋室67畳(HD-PN245の場合)と家庭用加湿器No.1のパワーが特徴。タンク容量は6Lタンクが2個で12Lとなっています。トレイには業界初の使い捨てカバー「カンタン取替えトレイカバー」を採用。空気取込口・トレイ・気化フィルターは抗菌加工、タンクのキャップ部には「Ag+抗菌アタッチメント」が付き、さらに操作プレートも抗菌加工となっている点に注目。

※:HD-PN245の場合。家庭用加湿器において1時間あたりの最大加湿量2,400mL/h(室温20°C、湿度30%の場合)。2023年7月1日現在

PNタイプ パワフルモデルの詳細はコチラ

 

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