「ハマりすぎ注意!」コーヒー芸人・平岡佐智男さんがダイニチ家庭用焙煎機の「特別な楽しさ」を語る

コーヒー機器

「家でも本格的なコーヒーを飲みたい!」というニーズを受けて、家庭用コーヒー器具にも、さまざまなこだわりの製品が登場しています。家庭用コーヒー器具といえば、豆を挽くグラインダーやドリッパー、コーヒーケトルなどが思い浮かびますが、この数年注目されているのが家庭用の「焙煎機」。しかし、家庭用焙煎機で本当に手間なく美味しいコーヒーが焙煎できるのでしょうか?

 

ここではお笑いコンビ「コーヒールンバ」の芸人ながら、吉祥寺でカフェの経営も行う究極のコーヒー好き、平岡 佐智男さんにダイニチの「コーヒー豆焙煎機 MR-F60A」を徹底的に試してもらいました。家庭用コーヒー焙煎機の味は? 使い勝手は? 気になるアレコレについて語ってもらいます!

 

【私がチェックします!】 平岡 佐智男
松竹芸能所属のお笑いコンビ「コーヒールンバ」として活動。「趣味はコーヒー、特技は利きコーヒー、好きなことは全国のコーヒー店巡り」という無類のコーヒー愛を活かし、コーヒープレゼンター芸人として活躍する。現在は猿田彦珈琲 吉祥寺 井の頭公園前店とのシェアショップ「SACHIOPIA COFFEE(サチオピアコーヒー)」を開店し、オーナー兼バリスタとして腕を振るうほか、猿田彦珈琲の広報も務める。

 

【今回使用する製品はコチラ】 ダイニチ
コーヒー豆焙煎機 MR-F60A

家庭で手軽に本格的な焙煎を楽しめるコーヒー豆焙煎機。渦状に吹き上がる熱風式で、豆を回転させながら焙煎するため、ムラを少なく焙煎できます。焙煎釜の熱風の通り道に2つのセンサが搭載され、常に適切な温度管理ができるのも特徴。キッチンの戸棚に収まるコンパクトなサイズ(高さ280×幅241×奥行186mm、重さ約2.3kg)です。生豆60gを入れて焙煎レベルを5段階から選ぶだけと、初心者でも簡単に使えます。

自家焙煎はごみ(チャフ)との闘い。部屋が汚れて断念した過去

 

──平岡さん、今回はよろしくお願いします。平岡さんはカフェ店長になるほどのコーヒー好きということですが、まずはコーヒー好きになった理由を教えてください!

 

平岡 コーヒーは芸人をしながらアルバイトで入ったコーヒーショップで飲むようになりました。でも、正直言ってそのときはコーヒーが苦手だったんです。バイト当初は飲めるコーヒーはチョコレートを入れて甘くしたカフェモカだけという……。

 

──なにかコーヒーが好きになるきっかけがあったのでしょうか?

 

平岡 実は、コーヒーショップでのバイト時代にコーヒーの師匠がいたのですが、その人に淹れてもらったハンドドリップを飲んだときに「めちゃくちゃおいしい!」と感じて、それがきっかけで飲めるようになりました。

 

──最初はコーヒーが苦手だったとは意外です。そして、コーヒー好きが高じると、いずれは焙煎に行きつく…ということもあるかと思いますが、いままで焙煎に挑戦されたことはありますか?

 

平岡 以前、コーヒーの師匠からレクチャーをうけて、手網で焙煎をしていた時期がありました自宅の一角を焙煎スペースにしていたんですけど、これをやると本当に部屋がとんでもないことになるんですよ! 手網焙煎ってコーヒーの生豆を入れた網をコンロの火にかけて、こう……ガシャガシャ振りながら生豆を炒るんですけど、生豆の周りのチャフ(薄皮)がキッチン中に飛ぶんです。コンロから離れた位置までびっくりするくらいあちこちに飛んでしまって掃除しきれない。そのうち姉と同居することになって、それなら部屋を汚す焙煎はもう無理だな…と断念しました。今は引っ越して妻と暮らしているので、やはり自宅での手煎りは厳しいですね。

 

使い方は、マニュアルを読まなくてもわかるくらい簡単

──それでは、ここからはダイニチの家庭用コーヒー豆焙煎機「MR-F60A」についてお話をうかがっていきます。平岡さんにはすでにご自宅で使って頂きましたが、いかがでしたか?

 

平岡 仕事上、いろいろな焙煎機を目にしているんですが「焙煎機」といわれて想像できないくらい小さいですよね。焙煎機って、少し前まで家庭用でも大きくて重くてゴツくて高くて……という印象があったんですけど。これは本当に家電として、家に置いても全然違和感がないデザインです。ポットのような形で、設置面積が抑えられるのもいいですね。

 

──使い勝手のほうはいかがでしたか?

 

平岡 使い方は、マニュアルを読まなくてもわかるくらいむちゃくちゃカンタン。生豆を入れて、焙煎度を選ぶだけ。そもそも焙煎機ってまず予熱して……みたいなイメージがあったんですけど、これは予熱もなしで「豆を入れてボタン押したらすぐスタート」という感じ。あとは放っておけばOKなのがうれしいですね。

↑付属の計量カップすりきり一杯分の生豆を入れます

 

↑1~5の焙煎度から好みを選び、スタートボタンを押すだけ

 

──お、10分くらいで香ばしいニオイがしてきましたね。

 

平岡 コーヒー豆って生の状態だと青臭いニオイなんですよ。コーヒー豆は焙煎してこそ良い香りになるんです。自宅で焙煎すると、この香りの移り変わりが体験できるのがいいですよね。これは、焙煎した人だけのリッチな体験だと思います

 

あと、本体の上がガラスになっていて、焙煎中は豆の様子がわかるのも気に入っています。見守る必要はないんですが、中で豆がクルクル回転している様子とか、豆がパチパチいっているな…とか、なんか観察しちゃいますね。焙煎が終わるまで、寝転がりながら見ていることもありました。そんな時間もなんだか楽しかったですね。

↑本体の上から豆の変化が観察できます

「ここまでちゃんと焙煎してくれるのか」というのが正直な感想

──焙煎が終わりました! スタートボタンを押してから約25分です。

 

平岡 びっくりするくらいカンタンですよね。しかも、これは加熱したあとに冷風で豆を冷やすところまで全自動でやってくれるので(※)、余熱で豆に火が入りすぎることがない。なにか作業をしていて、焙煎していたことを忘れてしまっても大丈夫なんです。

※焙煎時間25分のうち冷却時間は約10分

 

↑焙煎した豆を取り出す平岡さん

 

──改めて、手煎りと比べていかがですか?

 

平岡 手煎りしていた頃は15分くらい延々とコンロの前で豆をガシャガシャ動かして、それが終わったらドライヤーの冷風で豆を冷やして……と、ずっと豆に付きっ切りの重労働だったんですけど、これを使ったら「あの手間はなんだったんだ!」と感じます。仕上がりも、見ての通り焼きムラがほとんどないでしょ? 家庭用の焙煎機を使うのは初めてなんですが、「ここまでちゃんと焙煎してくれるのか」というのが正直な感想です。

↑左から右へ焙煎度合の深い順番に並べたもの。一番右が生豆。焙煎した豆には焼きムラがほとんどないのも特徴です

焙煎量がちょうどいいし、お手入れが本当にラク

──ちなみに、1回の焙煎で何杯分のコーヒーが作れますか?

 

平岡 60gの生豆を焙煎すると、だいたい50~55gくらいになりますね。自分の飲み方だと1回の焙煎でだいたい3杯前後くらいのコーヒーが淹れられます

 

──1回の焙煎で3杯前後……これで量は少なくないんですか?

 

平岡 いや、実際に使ってみると、これがすごくいい量なんですよ! コーヒーの生豆は長期間保存できる一方、焙煎したコーヒーは1~2週間で味が落ちてきてしまう。でも、市販の焙煎済コーヒー豆って100gくらいからしか売っていないので、気分に合わせて味を変えたいと思っても、色々な種類を買うのに躊躇してしまうんですよね。だけど、50gなら余裕で飲み切れそうじゃないですか? たとえば、自分はバランスの良い中煎りが好きですけど、妻は深煎りが好きなんです。それぞれが好みのコーヒー豆を100gずつ買うと、2週間では飲み切れないこともある。その点、 MR-F60Aはひとつの生豆を5種類の焙煎度……つまり5種類の味にできるので、いろいろな種類をちょっとずつ飲めるんです。だから、この量は自分にとって使いやすいし、よく考えられていると感じました。

 

──気になる使用後の掃除のしやすさはどうでしょう?

 

平岡 本体の上の部分(チャフコンテナセット)にチャフが溜まるスペースがあって、基本的なメンテナンスは、このチャフを捨てるだけ。本当に手軽です。チャフ受け部分(チャフコンテナ)も簡単に外せるので、ごみ箱に持っていって中身をポイっと捨てれば終わり。チャフが部屋中に飛び散っていた手煎りのときとは大違いです(笑)。

↑焙煎後に上フタを開けると、チャフコンテナにチャフがたまっています

 

↑チャフコンテナは簡単に取り外せるので、中身を捨てるのもラク

焙煎度が違うと、同じ豆でも全然違う!

 

──せっかくですから、ここでMR-F60Aで焙煎したコーヒーを飲み比べていただきたいと思います。豆は「コロンビア」で、焙煎度は5段階の真ん中にあたる「3」です。ぜひご自身の手で淹れて頂ければ。

 

平岡 はい、わかりました。あ、焙煎してあまり時間がたっていないから、しっかり粉が膨らみます。香りもいいですね! では、飲んでみます。…うん、この素直な香りと、滑らかで穀物っぽいコクのある味は、「コロンビア」らしいです。焙煎度「3」はマイルドで酸味と苦味のバランスが良いので、自分が一番好きな味かもしれません。

 

──同じコロンビアの1(浅煎り)と5(深煎り)も試飲をお願いします!

 

平岡 香りのベースは同じですが、焙煎度1の浅煎りは、酸味がピンとして爽やかな味がします。これは朝に飲んで頭をスッキリさせるのに良さそう。同じ生豆でも全然違う味わいです。焙煎度5の深煎りになると、コーヒーらしい香りがぐっと強くなっています。口に含むとパンチのある味で、苦味が先行する「ザ・コーヒー」というような強さ。でも苦味は強すぎず穏やかに主張する印象です。ラテなどのミルクアレンジコーヒーにしても美味しいと思いますね。

「焙煎沼」にハマりすぎないようご注意を!

──コロンビアの生豆ひとつで「普段飲むバランス型の中煎り」「スッキリしたい朝用の浅煎り」「ミルクメニューにマッチする深煎り」と、別々の楽しみ方ができるんですね。なんだかおトクな気がします。

 

平岡 そうですね。「酸味は苦手だけど5の深煎りだと苦すぎる」といった場合は4で焙煎するとか、自分で調整してもいいでしょう。あとは、豆の特性によって焙煎を変えるのもオススメ。たとえば、マンデリンは独特の香りがして、それが豆の個性でもあります。でも、その香りが気になる場合は一段階焙煎を深くすれば、クセが抑えられて飲みやすくなりますよ。

 

──最後に、実際にMR-F60Aを使った平岡さんから、読者へメッセージをお願いします。

 

平岡 MR-F60Aでうれしいのが、焙煎終了後にすぐ次の豆を焙煎できるところ。時間があるときにいろいろな豆を焙煎しておいて、その日、その時間の気分で好きな味のコーヒーを選ぶ、といったコーヒーライフが楽しめます。

 

そこからさらに「この豆でこの焙煎度だと、何g使って何ccの湯で何分蒸らすのか……」などと考え始めたら、それこそ何万回でも試行錯誤が楽しめます。だから、好みの味をとことん探りたい! という人は、きっと一日中コーヒーを焙煎しても時間が足りなくなるでしょう。僕から言えるのは一言。「楽しい『焙煎沼』にハマりすぎないようお気をつけください!」ということです!

 

MR-F60Aの製品詳細はこちら

プロの焙煎を手軽に再現。
家庭で使えるコンパクトサイズ。

コーヒー豆焙煎機 MR-F60A
ダイニチWebShop限定モデル
熱風式焙煎 焙煎レベル調節5段階 生豆投入量60g 焙煎時間約25分

※:冷却時間約10分を含む。

製品詳細へ

ベストバイロゴ
撮影/湯浅立志(Y2) 執筆/倉本 春
制作協力/GetNavi web

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