ひと手間で次シーズンのトラブル予防に! 石油ファンヒーターのしまい方のポイント

家庭用石油ファンヒーター

冬の間に活躍した石油ファンヒーター、何もせずにそのまま片付けてしまっていませんか?

適切なお手入れをせずに片付けてしまうと、次シーズンのトラブルの原因になります。

次シーズンの使い始めに「故障した!」ということがないように、シーズン終わりにひと手間加えることが大切です。

 

 

 

 

 

残った灯油を次シーズンに持ち越すことはトラブルの原因に

シーズン中に使い切ることができなかった灯油。ついつい「もったいないから」と次シーズンまでとっておきたくなりがちです。

灯油は持ち越してしまうと酸化して変質していたり、保管状況が悪いと不純物が混入していたりするので、トラブルの原因となって修理や買い替えが必要になるケースも少なくありません。

変質した灯油や不純物の混入した灯油を使うと、石油ファンヒーターにはさまざまな症状が発生します。

  • ニオイが強くなる
  • 黄色い炎が混ざる
  • 火力が上がらない
  • 消火しにくい
  • 着火しにくい
  • 給油サインが点滅する
  • 途中消火する(エラー表示:E02、E03、E13
  • ※:エラー表示はダイニチ工業の暖房機器の場合です。他メーカーのエラー表示につきましては各メーカーの取扱説明書でご確認ください。

 

正常な灯油

変質した灯油

変質した灯油

不純物の混入した灯油

 

⇒正しい灯油の取り扱いについての詳細はコチラ

 

次シーズンにトラブルなく使用できるように、お片付けの際は石油ファンヒーター本体内に灯油を残さないことが重要なポイントです。

以下、灯油の抜き取り方法から順にお片付けの際のポイントをご紹介します。

 

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お片付け前に…準備する道具

灯油がこぼれたり手についたりする場合もありますので、汚れるのを防ぐために、手袋や新聞紙などを用意して作業するのをおすすめします。

  • ポリタンク
  • 給油ポンプ
  • スポイト
  • ゴム手袋
  • 新聞紙
  • 油フィルターを洗う容器(必要であれば)

※:スポイトは ダイニチWeb Shop(24時間受付・送料無料)で購入できます。

お片付けの際に用意する道具

↑汚れてもよい敷物などがあるとさらに便利です。

 

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お片付けポイント1:石油ファンヒーター内の灯油はすべて抜き取る

(1)本体からタンクを取り出し、油フィルターを取り出す。

油フィルターに灯油がたまっていると灯油が垂れやすいので注意してください。

(2)タンクから灯油を抜く

給油ポンプでタンクの中の灯油をすべて抜き取ります。

(3)本体から灯油を抜く

本体の油受皿にある灯油を給油ポンプなどで抜き取ります(給油ポンプの先を平らにカットすると、抜き取りやすくなります)。

(4)本体に少し残った灯油はスポイトで抜く

抜ききれなかった灯油はスポイトを使うと抜き取りやすいです。

 

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お片付けポイント2:油フィルターの掃除をする

灯油に混入したごみや水が油フィルターにたまることがあります。

油フィルターが詰まるとタンクの灯油が本体に供給されず、着火できなかったり、途中で火が消えたりします。

お片付け前にしっかり確認をし、 ごみや水が詰まっている場合はしっかり取り除きましょう。

油フィルターに水やごみが混入した場合、灯油が通過しにくくなります。

もし油フィルターにごみや水が詰まっていた場合は、灯油で洗い流します。

(1)きれいな灯油ですすぎ洗いし、ごみや水を取り除く

深めの容器にきれいな灯油をいれ、すすぎ洗いをします。

※:プラスチック製の容器を使用したときは、長時間そのまま放置しないでください。

(2)灯油をふき取り、日陰でよく乾燥させる

すすぎ洗いをした油フィルターは柔らかい布でふいたあと、よく乾かしてください。油フィルターに水分が残っていると、灯油が落ちず、給油サインが点滅します。

灯油の処分について
抜き取った灯油や油フィルターを洗浄した灯油の処分は、灯油をお買い求めになった販売店にご相談ください。

 

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お片付けポイント3:ファンフィルターの掃除をする

石油ファンヒーター本体背面にあるファンフィルターにほこりがたまると、運転中に空気を十分に取り込めずムダなエネルギーを消費してしまいます。

お片付けの時にほこりを掃除して、次シーズンの灯油節約に繋げましょう。

※:ファンフィルターが付いていない機種は、空気取入口のほこりを直接掃除機で吸い取ってください。

掃除機でほこりを吸い取ってください。なお、汚れがひどいときは、洗剤などを使って浸け置きし、水で洗い流してください。

ファンフィルターのお手入れで、ムダな灯油の消費を抑える
ファンフィルターにほこりがたまると温風が弱まり、無駄な灯油を消費してしまいます。

[環境条件]3kW機種において、キレイなファンフィルターとほこりのたまったファンフィルターを各々装着し、運転を行なった場合の灯油使用量の差。外気温0℃、設定温度22℃の木造戸建住宅6畳を想定した、当社環境試験室にて3時間運転した場合。

サーモグラフィーでの実験

↑サーモグラフィーでファンフィルターがキレイなとき(左)と、ファンフィルターにほこりが付着しているとき(右)を比べたもの。ほこりが付着していると温風が吹き上がってしまい、天井ばかり暖めてしまうのがわかります。

 

抗菌ファンフィルターについての実験動画

 

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お片付けポイント4: 電源コードのチェック

電源コードやプラグ部分に傷みがあると、異常発熱や発火を起こす場合があります。

電源コードが断線していたり、中身が露出 し たりしていないか、また、根本やプラグにがたつきがないか確認してください。

また収納する際は、プラグやコードのほこりや汚れをふき取ってから束ねて、本体下などに挟み込まないようにしてください。

 

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最後に…

本体外側の汚れをやわらかい布できれいにふき取り、ファンヒーターを包装箱に入れてください。

横倒しや傾けたりせずに、湿気の少ない場所で保管してください。

 

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お片付けの方法を動画でご紹介

 

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