2023年空気清浄機のおすすめは? 失敗しない選び方のポイントをチェック!

空気清浄機

花粉やハウスダスト、ニオイなどを捕集して、室内の空気をキレイに保ってくれる空気清浄機。清潔意識が高まっている昨今、もはや必須となりつつあるアイテムです。とはいえ、いざ購入となったら、どれを選べばいいのかわからない人も多いはず

ここでは、「方式の違い」「空気清浄性能」「加湿機能の有無」など、空気清浄機を選ぶとき必ずチェックしたいポイントを挙げ、それぞれ詳しく解説していきます!

 

 

 

その1 空気清浄機の効果をチェック

空気清浄機で捕集できるものといえば、空気中に浮遊しているほこりやハウスダスト、花粉などが真っ先に思い浮かぶはず。これ以外にも浮遊しているカビ、ペットの毛やフケも捕集できるので、アレルギーを持つ方や小さい子どもがいる家庭にはオススメ。

また、PM2.5やタバコの煙の一部、汗やトイレの臭い、ペット臭、ホルムアルデヒドといった揮発性有害物質など、実にさまざまな微粒子を捕集できるのです。

なお、空気清浄機が捕集できるのは、基本的に空気中に浮遊している微粒子となります。

↑空気清浄機ではさまざまな浮遊微粒子を捕集できます

 

ちなみに、空気清浄機が捕集するほとんどの物質は目に見えない微粒子なので、「効果がわかりづらい」と不満に思う人も多いはず。そのような方は、空気の汚れ具合をセンサーで検知し、本体モニターやスマホアプリに表示してくれるモデルがおすすめです。

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、PM2.5・ほこり・ニオイをセンサーで検知して、赤いランプでお知らせ。空気がキレイになったときは「clean air」の青いランプが点灯します

 

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その2 方式の違いをチェック

空気清浄機にはいくつかの方式があり、それぞれ微粒子を捕らえる方法が違います。ここでは、代表的な4つの方式を挙げ、捕集できる物質の種類や各方式のメリット・デメリットを解説していきます。

 

①フィルター方式

ファンを使って空気を吸引してフィルターで濾過し、微粒子を捕集する一般的な方式。多くのモデルは、ほこりなど大きめのごみを捕集するプレフィルター、花粉やハウスダストなどより小さい粒子を捕まえる集じんフィルターを搭載しています。

なお、性能が高い集じんフィルターとして知られているのが「HEPAフィルター」。粒の大きさが0.3μmの極めて小さい微粒子に対して99.97%以上の微粒子捕集率を実現しています。

活性炭やカーボンを使った脱臭フィルターを搭載し、脱臭力を高めたモデルもあります。

一方、デメリットは、使い続けるうちにフィルターが目詰まりを起こすため、定期的なお手入れやフィルター交換が必要なこと。また、HEPAフィルターのように、フィルターの目が細かいと、風が通りにくいためファンをたくさん回転させなければならず、運転音も大きくなる傾向があります。

 

②電気集じん方式

 

高圧放電の力を利用し、微粒子をイオン電極部で帯電させ、帯電させたプレートに吸着して集じんする方式です。

高圧放電の力で集じんプレートに微粒子を吸着させるので、空気の流れを妨げにくく、運転音も小さいのがメリット。フィルターのような目詰まりも起こりにくいため、集じん力が持続するのも特徴。

ただし、汚れが付着した電気集じんユニットは、定期的に取り外して洗う手間がかかります。また、電気集じんユニットを内蔵しているぶん、サイズが大きくなりがちです。

 

③イオン方式

 

プラスやマイナスの電気を持った状態の原子であるイオンを空気中に放出する方式。放出したイオンによって、浮遊する有害物質やカビ菌・ウイルスなどを抑制します。室内のニオイ抑制にも高い効果を発揮。部屋中の空気を吸引する風力が必要ではないため、静音性も高いです。

一方、ほこりや花粉などの微粒子を直接捕集する効果は低いのがデメリット。また、イオンは様々な物質と反応して消滅しやすいため、広い空間の空気清浄には向いていません。

イオン方式の製品は「イオン発生器」として単体で販売されているほか、フィルター式空気清浄機の付加機能として搭載されているものも多いです。

 

④ハイブリッド方式

 

複数の方式を組み合わせた方式のこと。先述の「フィルター方式」と「電気集じん方式」を組み合わせた場合が多く、両者の弱点を補い合うことで、空気清浄性能を高めています

フィルターと電気の力を組み合わせることで、送風抵抗を抑えながらもたくさんの空気を吸いこみ、静かな運転音で単一方式と遜色なくしっかり汚れを捕集できるのがメリット。

ただし、2つの方式を組み合わせているため、価格がやや高くなる場合があります。

 

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その3 空気清浄性能をチェック

空気清浄機の性能は、部屋の空気を本体内に吸い込む風量と集じん性能(フィルター性能)で決まります。ここでは、その2要素に加え、ニーズの高い脱臭性能についても解説します。

空気清浄性能のポイント①風量と適用床面積

空気清浄機における「風量」は、「本体内にどれだけの空気を通せるか」を指します。どんなに高性能なフィルターを備えていても、そこを通る空気の量が少なければ十分な空気清浄はできないため、風量の大きさは要チェックです。

また、空気清浄機の能力を示す数値として「適用床面積」も重要。これは「日本電機工業会規格(JEM1467)で定められた基準により、30分できれいにできる部屋の広さ(※)」を表しています。

つまり、「適用床面積12畳」は12畳の部屋に最適なわけではないということ。適用床面積が大きいほど室内空間を早く浄化できる=空気の浄化性能が高いという目安になります。

ただし、適用床面積が大きくなるとサイズや価格も上がるので、そのバランスが重要。適用床面積は「実際に使う部屋の広さの2~3倍」を目安にすると良いでしょう。

そのほか、空気の吸込口、吹き出し口の方向確認も重要。例えば複数の方向から空気を吸い込む機種は、室内の空気を効率よくフィルターに通すことができるのでオススメです。

 

※<適用床面積とは> 一般社団法人日本電機工業会規格(JEM1467)にて規定されている項目で、自然換気回数1(1回/時間)の条件において、粉じん濃度1.25mg/m³の空気の汚れ(ニオイ・菌・花粉などを指します。シミや油汚れなどは取れません)を30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/m³まで清浄できる部屋の大きさを基準として定めています

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、適用床面積は38畳と十分で、室内の空気を素早く浄化。4方向から8.6㎥/分の大風量で空気を吸引します

 

空気清浄性能のポイント②集じん性能

集じん性能は、フィルターの性能によって大きく左右されます。特に「集じんフィルター」は空気清浄機の最重要パーツ。なかでも先述の「HEPAフィルター」は、0.3㎛の微粒子を99.97%以上捕集できる性能があり、高性能フィルターとして知られています。

ただし、目が細かく空気が通りにくいため運転音が大きくなる傾向があるので要注意。

ちなみに、静電フィルターと電気集じんユニットを併用したハイブリッド式のモデルも登場。こちらは、運転音が大きくなるHEPAフィルター搭載モデルの弱点を補い、静かな運転音と高い集じん力を実現しています。

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、静電フィルターと電気集じんユニットを併用して静かな運転音と高い集じん力を両立しています ※1:自社試験によるもの。数値はフィルターの除去性能です。部屋全体の除去性能とは異なります。

 

空気清浄性能のポイント③脱臭性能

脱臭性能を知りたいときは、脱臭フィルターかイオン放出機能の有無をチェック。家の生活臭やペット臭が気になる場合は、これらの機能を備えたモデルを選ぶのがオススメです。

脱臭フィルターは活性炭を使ったものが一般的。活性炭には小さな穴がたくさん空いた構造(多孔質)になっていて、その無数の穴がニオイの分子を取り込んで吸着します。

一方、イオン放出機能では、ニオイの分子がイオンの電子によって化学反応を起こし、ニオイのない物質へと分解されます。

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、活性炭脱臭フィルターを搭載

 

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その4 加湿機能の有無をチェック

空気清浄機には、空気清浄機能のみを搭載した単機能モデルのほかに、加湿機能付きのモデルがあります。別途、加湿器を用意する必要がないのは便利ですが、お手入れの手間がかかる点に注意

加湿フィルターや水タンク、水トレイなどをこまめに掃除しないと、水アカが付いたりカビや菌が繁殖したりすることがあります。

また、単機能モデルと違って構造が複雑になるため、製品によってはパーツがお手入れしにくいケースも。

このほか、一体型だと加湿量が少ないものが多く、製品によっては加湿時に空気清浄能力(風量)が落ちる場合もあります。サイズが大きくなり、かえって設置の自由度が減るのも難点。

できれば空気清浄機は単機能モデルを選び、コンパクトな加湿器と組み合わせて使うのがオススメです。

↑コンパクトな単機能の加湿器と空気清浄機を組み合わせて使うのがオススメ。写真はハイブリッド式加湿器RXTタイプ

 

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その5 静音性をチェック

空気清浄機は、長時間つけっぱなしで使うのが一般的。だからこそ、生活の邪魔をすることがないよう、運転音の大きさは必ずチェックする必要があります。

多くのモデルは自動モードを搭載し、センサーでほこりやニオイを検知したときだけファンの回転を上げますが、ほとんどの時間は弱運転を行う省エネ設計となっています。

つまり、運転音で特に注目すべきなのが、もっとも運転時間の長い弱運転時の運転音(最小運転音)です。この最小運転音の目安としては、人のささやき声より小さな30dB以下のモデルを選びたいところ。

特に、就寝時の利用を想定している人は、最小運転音が木の葉が触れ合う音よりも小さい20dB以下のモデルを選びたいところです。

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、最小運転音が15dBと業界トップクラスの静かさ。寝室にもぴったりです

 

↑CL-HB922の最小運転音(15dB)は木の葉が触れ合う音よりも小さいです

 

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その6 お手入れをチェック

お手入れの頻度が少なく、手間がかからないモデルを選びたいところ。その点、先述の通り、加湿機能付きモデルは加湿フィルターやタンク、水トレイなどのお手入れが必須になってくるので、パーツの取り出しやすさや洗いやすさは要チェック。

これらのお手入れが面倒な人は、加湿機能のない単機能モデルを選ぶことをオススメします。

プレフィルターや集じんフィルターは、定期的に掃除機で吸引するモデルが多いです。特にプレフィルターはメンテナンス頻度が高く、2週間〜1か月でお手入れが必要なものが一般的。

また、脱臭フィルターは、性能が落ちたときに水洗いを推奨するモデルがあります。

そのため、フィルターが手入れしやすい場所にあるか、簡単に取り外せる製品がオススメです。

このほか、コストはかかりますが、お手入れが不要のフィルター交換式モデルを選ぶのもオススメ。手入れの手間を大幅に減らすことができ、簡単かつ確実に汚れをリセットすることが可能です。

なお、「集じんフィルターは10年間交換不要」とするモデルもありますが、その間も確実にフィルター性能は落ちてきます。またニオイの付着にも注意が必要です。

 

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922の静電NEOHフィルター。2年に1回、背面から取り出して交換するだけでOKなので、お手入れはカンタンです

 

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その7 設置性とデザインをチェック

部屋が狭く家具やモノが多い日本の住宅では、設置のしやすさは大きなポイント。同じ空気清浄能力なら、できるだけコンパクトで圧迫感のない製品を選びたいところ。

その点、設置面積が少なく、すっきり見えるタワー型のモデルを選ぶのも一つの手です。

また、全方位から空気を吸引するモデルは、設置場所を問わず効率の良い空気清浄ができるのでオススメです。

空気清浄機は常に出しっ放しにしておく家電だけに、インテリアとの相性も重要。色、質感などで違和感のない、部屋に溶け込むデザインのものを選ぶと良いでしょう。

 

↑インテリアに溶け込むデザインで、タワー型のフォルムを採用したハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922。本体下に開いたワイドな吸込口も特徴で、4方向から大風量で吸引します

 

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その8 ダイニチ工業のおすすめモデル

ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922

 

微粒子を帯電させて吸着する「電気集じん式」とフィルターで捕集する「フィルター方式」を組み合わせたハイブリッド方式を採用。これにより、高い集じん力と、最小15dBの静音性を実現しています。

フィルターは交換式でお手入れの手間は不要。プレフィルターは4か月に1回、静電NEOHフィルター・活性炭脱臭フィルターは2年に1回交換するだけでOKです。

プラズマユニットも2年に1回つけおき洗いをするだけなので、手間をかけずにお手入れできます。

設置面積の少ないタワー型で、インテリアに溶け込むすっきりしたデザインを採用するのも特徴です。

 

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その9 まとめ

せっかく空気清浄機を使うなら、空気清浄性能が高く、コンパクトで手入れがラクなモデルを選びたいですよね。

空気清浄性能は、本稿で触れた方式の違いやフィルターの種類の違い、風量や適用床面積をチェックし、価格とのバランスを見て判断しましょう。

コンパクトさやお手入れの手間を考慮すると、加湿機能のないフィルター交換式の単機能モデルがオススメです。

また、つけっぱなし、置きっぱなしが前提の家電だけに、静音性やデザインのチェックも欠かせません。静音性では最小運転音が小さいモデルに注目し、デザイン面では圧迫感のない色や質感、インテリアとの相性に注目してみましょう。

室内の空気がキレイだと、健康を維持できるだけでなく、気分も清々しく晴れやかになります。本稿で解説したポイントに沿って最適なモデルを選び、日々の生活を快適に過ごしてください!

 

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制作協力/GetNavi web



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