次シーズンも快適に! 加湿器のしまい方のポイントは「洗う」「乾かす」「ほこりを取る」
乾燥しやすい冬が終わると、加湿器を一度片付ける方が増えてきます。
「また秋に使うから…」と言ってそのまま片づけると、次の使用時に修理や部品の買い替えが必要になることもあります。
秋冬の乾燥の季節に欠かせなくなっている加湿器。正しくお片付けをして、次シーズンのトラブルを防ぎましょう!
↑汚れた気化フィルター。お手入れをしないと、悪臭がしたり、吸水性が悪くなって加湿量が落ちたりします。
お手入れせずに片付ける人4.2%
当社が実施したアンケートでは、4.2%の方がお手入れをせずに加湿器を片付けています。次のシーズンに加湿器を使おうと思ったときには、カビが生えたり汚れが落ちなくなっているかもしれません。
調査期間:2021年6月8日~2021年6月20日/調査方法:インターネットによる調査(当社調べ)/調査対象:当社加湿器(LX・RXシリーズ)購入者/回答数:927
使い始めに本体内部の清掃依頼が急増
お客様自身では清掃できない内部に汚れやカビが発生した場合、当社で分解清掃を行なっています。使い始めの10月・11月には受付数が急増しますので、清掃・ご返却までにお時間がかかり、加湿器を使いたいのに使えない場合があります。
加湿器は「しっかり洗って、しっかり乾かす!」
加湿器の次シーズンの使い始めのトラブルのひとつとして挙げられるのは、「保管時の雑菌やカビの発生」。
内部で雑菌やカビが繁殖した加湿器をそのまま使用すると、加湿とともに部屋中に放出してしまい、場合によっては人体への大きな害を及ぼすこともあります。
コチラ
↑シーズン初めにはカビだらけなんてことも…
加湿器にはさまざまな方式があり、片付け時のお手入れ方法も異なりますが、共通して行なってほしいことは、「しっかり洗って、しっかり乾かす」です。
せっかくきれいに洗っても、濡れたまま片付けると、雑菌やカビが繁殖してしまいます。水気がなくなるまで十分に乾かしてください。
以下では、ダイニチ工業のハイブリッド式(温風気化式×気化式)を中心に、お片付けの際のお手入れのポイントを詳しく解説します。
↑洗った部品はしっかりと乾燥させましょう。
*ダイニチ工業のハイブリッド式加湿器を例にしています。加湿方式によって方法は異なりますので、必ず取扱説明書を確認してお手入れをしてください。
お片付け前に準備する道具
- 気化フィルターの浸け置き容器
- スポンジ
- クエン酸 / 重曹
- 計量スプーン(大さじ)
- やわらかい布
- 掃除機
お片付けポイント1:水が通る部品を洗いましょう
水が通る部品は水アカ※がつきやすい部分です。
見た目はキレイでも、見えない雑菌が付着している恐れがありますので、収納する前にキレイにしておきましょう。
ダイニチ工業の加湿器の場合水が通る部品は「タンク」「トレイ」「気化フィルター」の3つです。スポンジや洗浄剤を使って、しっかり汚れを落としましょう。
※:水道水に含まれるミネラル分が気化せずに残ったもの。
タンク
水を入れて内部を振り洗いしてください。汚れが気になる場合には、やわらかいスポンジを使用して水洗いしてください(使用期間中は給水のたびに振り洗い)。
トレイ
溜まった水を捨て、やわらかいスポンジを使用して水洗いをしてください(使用期間中は2週間に1回水洗い)。気化フィルター
気化フィルターには特に水アカや汚れが溜まります。お手入れをせずに使用を続けると固まって取れにくくなり、雑菌やカビが繁殖し悪臭が発生したり、加湿量の低下や送風音が大きくなる原因になります。
気化フィルターの状態に応じて、浸け置き洗いをしましょう。
(使用期間中は2週間に1回水洗い、月に1回クエン酸洗浄)
気化フィルターの洗浄のしかた
(1) ぬるま湯にクエン酸または重曹※を溶かす
※:1回の浸け置きではどちらか1つを使い、クエン酸と重曹を一緒に入れないようにしてください。クエン酸・重曹の量、浸け置き時間は各メーカーの取扱説明書の記載に従ってください。
(2)気化フィルターを浸ける
(3) 浸け置きする
(4) 水道水でしっかりすすぎ 洗いする(目安2分以上)
用途ごとの洗浄剤の使用量と浸け置き時間(ダイニチ工業の加湿器の場合)
用途 | 洗浄剤 | 使用量 (ぬるま湯4.0Lあたり) |
浸け置き時間 |
---|---|---|---|
水アカを取るとき | クエン酸 | 約25g(大さじ2杯半)※1 | 約30分~2時間※2 |
吹き出す風が臭ったとき | 重曹 | 約150g※1 | 約60分 |
※1:濃度が高いと部品破損の原因になります。※2:水アカが取れにくいときは、浸け置き時間を長く(最長2時間)してください。
1.汚れたフィルターを捨てる
2.新しいフィルターをセット
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お片付けポイント2:洗った部品をしっかりと乾かしましょう
前述のとおり、 ぬれたまま片づけると雑菌やカビが繁殖してしまいます。水気がなくなるま で十分に乾かしてください。
日の当たらない風通しの良い場所でしばらく組み立てずに置いておき、しっかりと全体を乾燥させてから組み立ててください。
お片付けポイント3:本体や空気取込口のほこりを取りましょう
やわらかい布や掃除機を使い、本体の外側に付着したほこりを取りましょう。
ダイニチ工業が採用しているハイブリッド式や気化式などの室内の空気を取入れるタイプの加湿器は、空気取込口にほこりがたまりやすいため、掃除機などで吸い取ってください。
本体
汚れが落ちにくいときは、水で薄めた中性洗剤をしみこませた布で拭き、洗剤が残らないように拭き取ってください。
(使用期間中は1週間に1回程度)
空気取込口
空気取込口の吸気グリルや内部のフィルターのほこりを掃除機などで吸い取ってください。
(使用期間中は1週間に1回程度)
汚れをそのままにしておくと雑菌が繁殖し悪臭が発生したり、加湿量の低下や送風音が大きくなる原因にもなります。
↑部品を取り外す
↑吸気グリルのほこりを吸い取る
↑除菌フィルターのほこりを吸い取る
最後に…
お買い上げ時の包装箱に入れるかポリ袋などで包み、傾けたり、横倒しの状態にせず湿気の少ないところに保管してください。
お手入れの方法を動画でご紹介