INTERVIEW

先輩社員は語る!

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研究開発職
Y・S
2014年入社

機械系から電気系に転向。燃料電池ユニットのソフトウェアを担当しました。

燃料電池の開発チームに所属し、ソフトウェアの開発設計を担当しています。
私が所属する「特殊機器開発部」では主に新規事業の研究・開発・設計を行っています。様々な製品を扱っているのですが、長年取り組み続けて近年やっと形になった製品が家庭用燃料電池システムです。

燃料電池とは、都市ガスから作った水素と空気中の酸素を化学反応させることによって発電し、その熱でお湯を作ってタンクに貯める、非常に効率の良いシステムです。従来の発電所方式による送電ロスもなく、排熱も利用でき、環境にも優しい機器として注目されています。ガスさえあれば稼働するので、災害の多い日本では特に活躍の機会が多いでしょう。

2019年に発売された燃料電池は、複数社の共同開発で製品化を実現しました。上司・先輩に大いに助けてもらいながらですが、ソフトウェアの主担当としてプロジェクトに関わりました。
転機は入社3年目の春、一からプログラミングを勉強しました。
私はレアなケースですが、入社3年目の春に機械系から電気系へと仕事内容がガラっと変わりました。燃料電池の電気系に挑戦してみないかと上司から打診された時は驚きましたが、元々新しいもの好きな性格なので二つ返事で承諾しました。

全く未知の分野だったので、まずは参考書を読んだり先輩に教えてもらったりしながらプログラミングのいろはを学びました。1週間くらい勉強した後はすぐ実務に移り、 基本的にはOJT(On-the-Job Training)でノウハウを学んでいました。 もちろん最初はつまずいてばかりでしたが、やっていくうちに理解が深まり、難しい仕様でも自分の狙った通りに動かせた時は嬉しかったですね。自分の性格にも合っていたようで、仕事がますます面白くなりました。
他社のプロフェッショナルの方々と技術的な話ができるようになり、成長を実感しました。
最終的には燃料電池のソフトウェア主担当を任せていただき 、非常に貴重な経験ができたと思っています。燃料電池は主要機能だけでも複雑なステップを経て動く製品ですし、安全装置やエラー検知など副次機能も大量に存在します。それらが複合的に動きながら、互いの動きを干渉しないように…という調整が本当に大変でした。バグの原因を追究し、一つ一つ地道に解決していきましたね。

そんな地道な作業を続けていくうちに、 燃料電池のソフトウェアにはかなり詳しくなったと自負しています。 1人で他社に何日も常駐して、プロフェッショナルの方々と対等に技術的な話ができるようになった時は自分の成長を実感しました。

学生さんの中には今までと違う分野に挑戦することを躊躇する人もいるかもしれませんが、自分の可能性を狭めてしまうのは勿体ない!と個人的に思います。現在着手している新製品でも前例のない技術に関わっていて、自分の知らないことを学ぶのは技術者として刺激になります。ぜひ広い視野を持って就職活動に臨んでください。納得のいく選択ができるよう、一社会人の先輩として応援しています。
※2019年12月取材当時の内容です。