家電批評2023年3月号 リビング向け空気清浄機ベストバイに【空気清浄機CL-HB922】が選ばれました!
家電製品を編集者が使う人目線で本気で使ってテストし評価する雑誌『家電批評』。
2023年3月号にて「リビング向け空気清浄機」で、ダイニチの空気清浄機CL-HB922がベストバイに選ばれました。
今回は、出版社の許可をいただき、家電批評の記事内容をまるっとご紹介します!
性能もランニングコストも◎1台を長く使いたい人に最適
性能と本体価格のバランスを考慮した編集部おすすめのベストバイ製品は、ダイニチの「CL-HB922」です。
空気清浄機能のみの製品ですが、テスト結果は1位のメーカーと2点しか差がなく、吸引力・脱臭力・センサー感度の基本性能は1位と遜色がありません。
また、加湿機能を持たないので日々の清掃箇所が少なく、メンテナンスしやすい点、さらに運転時の消費電力が全般的に低く、年間の電気代は消費電力最小のメーカーと同じく1000円台と、財布に優しいのも長所です。
一方で運転モードの豊富さといった機能面、加湿やイオン発生といった付加価値はほぼないのが弱点。
性能面は文句なくランニングコストも良好。1台を長く使いたい人におすすめです。
優秀【メンテナンス】背面から引き出すだけなので、フィルターの掃除はカンタン
空気清浄のみの製品なので主に掃除するのはフィルターと本体、センサーの3カ所。
汚れを捕集するフィルターは3枚あり、このうち「活性炭脱臭」「静電NEOH」のフィルターは背面パネルを外して引き出すだけと掃除が簡単。
また、最もホコリが付くプレフィルターですが、汚れたら付け替えるだけの交換式で手間が少ないです。
各フィルターには“タブ”がついていて、これを引っ張るだけで取り出せます。交換式のプレフィルターは本体前面から引き出します
優秀【吸引力】床面に近い4方向から汚れた空気を吸い込む!
吸気口は底面にあり、4カ所のスリットから吸い込む仕組みです。
ホコリや花粉は約15分で床に落ちるといわれるため、この配置は合理的。
擬似花粉落下のテストでは1辺で約80%を除去したので、4方向から吸い込むことを考えると吸引力は高いです。
スリットは床から前後が2.5cm、左右が3.5cmの高さにあり、本体周辺を歩いたときに舞い上がったホコリをすかさず吸い取れます。また、4辺にあるので本体を部屋の中央に置いても吸引します
合格【機能】運転モードは必要最低限! 操作は簡単も機能面は物足りず
運転モードは「自動」「弱」「中」「強」「ターボ」の5種類。
他社製品に見られる花粉などに特化した運転モードはないので物足りなさはありますが、逆にシンプルなので操作で迷うことは少ないです。
優秀【センサー】ホコリとニオイのセンサーは感度の調整が可能!
センサー感度は、ホコリを想定した赤土への反応において1位のメーカーに劣ったものの、3種類すべてに反応して2位の成績でした。
センサー感度を別々に弱・中・強と手動設定できるため、PM2.5や乾燥してホコリが多い時期はホコリセンサーを、「食事やペットのニオイを気にするシーン」のときはニオイセンサーの感度を上げておくといった柔軟な使用も可能です。
微妙【設置】前後左右の設置マージンが広く置き場所の制約が強い
空気清浄機は吸気と排気を妨げないように、前後左右・上方のスペースを確保して設置する旨の注意書きが取扱説明書に記載されています。
本製品は吸気口用のスリットが4方向にあることが影響しているのか、このマージンがやや広め。
今回検証した他製品よりも設置場所の制限が厳しくなっており、リビングのレイアウトや家具の配置状況によっては置き場所の確保に悩む場面もありそうです。
優秀【脱臭力】15分後の値はすべてゼロ! 3種類のガス成分を取り除いた
タバコの燃焼で発生するニオイのガス成分「アンモニア」「アセトアルデヒド」「酢酸」の濃度で判定する脱臭力のテストでは、15分の運転で各種数値がゼロというパーフェクトな除去率でした。
家族が集まるリビングはさまざまなニオイが漂うものですが、本製品を置いておけば素早く除去してくれます。
同製品の最新モデルはこちら
コンパクト&パワフル。
CL-HB924
適用床面積のめやす※:63㎡(38畳) 8畳を清浄するめやす:7.7分 本体外形寸法:高さ540mm×幅310mm×奥行310mm※:適用床面積の数値はJEM1467に基づくものです(ターボ運転時)。