製造部門

独自の生産方式「4時間ハイドーゾ生産方式」で最短のリードタイムを実現。
ロボットの導入を進め、「見える化」や未然に異常の発生を防止するための活動を行なっています。

4時間ハイドーゾ生産方式

石油暖房機器は天候によって売上が大きく変動し、そのタイミングに即応できる生産・出荷体制をどれだけ構築できているかが大切。「ハイドーゾ生産方式」は 注文を受けてから4時間で製品を生産できる独自のしくみで、生産計画が決まったら協力工場も含め計画情報を即時配信、生産の準備を始めます。プレスでは何トンもの金型を複数交換し調整が必要なため、機種変更には90分かかっていましたが、徹底的に問題解決に取り組み、作業者の訓練と技術共有によりわずか10分以内まで短縮。人と機械とモノの無駄のない組み合わせで最短のリードタイムを実現しています。

90分かかっていた金型交換も10分以内まで短縮。

より質の高い仕事のための生産自動化、ロボット化

さまざまなロボットを導入し自動化をすすめています。これは「人員削減」「管理の強化」などにつながる可能性もありますが、当社の場合は「人のため」。
体力や手の速さを求めたり、肉体的にきついだけの仕事をロボットに任せることで、人はさらに質の高い仕事ができます。

家庭用石油ファンヒーターのねじ締め工程。

人、機械、モノの標準との違いが目に飛び込む工夫

例えば作業の進捗や装置の停止がリアルタイムで見える表示システム、検査や日常点検で数値や状態変化などの異常傾向と対応状況が見える表示、不良品置き場をよく見える場所に設置するなど、状況がひと目でわかるよう「見える化」に取り組んでいます。また、標準作業どおりに行なわれているか上司が定時巡回して確認しています。

設備の異常を見える化した掲示板です。

QC活動とTPM活動(総合設備保全)を融合させ、未然に異常の発生を防止

作業に必要な知識と技能を設定して教育訓練を実施し、習熟を図っています。課題や発生した問題解決にQC手法を用い調査解決能力を学びます。設備の状態を把握できるようにTPMで装置の原理原則を学び、装置に触れながら止まらない装置に改善する技能を学んでいます。こうしたノウハウを蓄積し、共有財産として教育訓練に使用しています。

さまざまな設備の保全方法などが掲示された「TPM体験道場」。