暮らしを快適&便利にするダイニチ工業の技術

ニーズの裏までを読み取り、快適性を追求する。

技術開発とは、次々と現れる壁を乗り超えていくこと

開発部門では、石油燃焼技術を元に、暖かく心地よい空間創出をめざしてきました。お客様や時代が求める「感覚」を目に見える形や機能に変換し、設計図に落とし込みます。社内のプログラム開発や金型の設計、生産などの多部門と協力し、試作機を作り、製品として形づくっていきます。

できないことなどない、今はないモノならば創りだせばいい――それが、私たちのポリシーです。単なる知識や形式ではなく、創立から蓄積してきたノウハウや新潟に根差したモノづくりの精神で、ダイニチ工業は今日もこれからも試行錯誤しながら求められる以上の製品を日本中にお届けできるように挑んでいきます。

安全性担保のため想定外の状況で実証実験

ダイニチ工業開発棟には、設計や試作機製造を行う場所に加え、温度や湿度を細かく変えられる実験室、音を遮断できる無響室などの設備を設け、「そこまでやるの」というほどの徹底した実験を行っています。たとえば、マイナス20度の極寒の中で石油ファンヒーターを作動させる、人工音の届かない、まるで森の中の一軒家のような環境で加湿器の作動音を確かめるなど、想定外ともいえる状況を作り出しての実証実験。それは、お客様がダイニチ工業の製品を使ってくださる現場に私たちは立ち会えないからこそ必要なのです。過酷な環境でも製品が確実に性能を発揮できるか、安全性を保てるかを徹底的に調べお客様が安心してお使いいただけるよう心がけています。その中で、こうしたらもっと良くなるというアイディアが生まれることもあります。

こうした取り組みが、石油ファンヒーターの着火スピードや消臭性能、加湿器の静音性などの向上につながり、多くのお客様に好評をいただいています。ダイニチ工業の製品は暮らしの中で使われるものです。安全性や基本性能だけでなく、使う人に寄り添う優しさや快適さも併せ持った製品でなければなりません。このような開発設備に加え、生産現場や協力工場との密な連携がとれる環境、また、開発者一人ひとりがとことん突き詰める追求心があるからこそ可能になると考えています。

お客様の声から生まれた、新製品

開発の出発点は、営業や量販店のバイヤーの声、お客様からのアンケートによることが多いのですが、実は、私たち開発者も量販店の売り場に立ち、お客様から直接、お話を伺うこともあるのです。購入や買い替えの理由や背景、他の製品との比較などが掘り下げて聞ける他、ちょっとした言葉のニュアンスから求めていることを読み取ることができるので、開発の大きなヒントになります。

例えば、石油ファンヒーターのSGXタイプ、GRタイプに搭載した「給油汚れんキャップEX」です。

従来のワンタッチ汚れんキャップは「使いやすい」と好評でした。しかし一方で、「キャップの置き場所に困る」「キャップを置いたところに灯油がつく」とのお悩みが寄せられていました。
そこで、キャップを開けたらそのまま自立する、キャップ保持ユニットを新開発しました。

今まで床などに置いていたキャップの置き場所に困らないうえ、保持ユニットにすることで、万一のキャップ故障の際はユニットを取り外して交換することが可能です。

また、加湿器ではLXシリーズ、RXTシリーズに搭載した「カンタン取替えトレイカバー」です。

加湿器を使わない理由で多いのは「お手入れに手間がかかる」ということ。お手入れの面倒さが加湿器を使用するハードルになっていました。
室内空気の質に関心が高まっている中、より楽に清潔さを維持したいというニーズに応え、「カンタン取替えトレイカバー」を開発しました。

トレイの上にカバーをセットして使い、汚れたらトレイカバーごと交換するので、面倒なトレイ本体の水洗いは不要になりました。

販売後のシーンを想像して開発を続ける

私たちが重視しているのは、お客様に使っていただいて機能や快適さを実感していただくこと。購入してよかった、使い続けたいと言っていただけるよう、販売の後のシーンまでを考えて製品を作りだしています。だからこそ、立ち止まることなく、技術開発に挑みます。石油ファンヒーターでは着火スピードや消臭効果の向上、加湿器では静音や省エネ、抗菌機能の充実など、お客様の満足度アップに努めています。いつも暮らしの中にダイニチ工業の製品を。そのために「次のこと」を模索し続ける、それが我々のスタンスです。

お客様の快適で安全安心な暮らしのために努力を続ける

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