世界最小サイズ・最軽量の家庭用燃料電池「エネファームミニ」の燃料電池発電ユニットを新たに共同開発しました

2022.11.07 その他

ダイニチ工業株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長: 吉井 唯)は、京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下「京セラ」)とパーパス株式会社(代表取締役社長:髙木 裕三、以下「パーパス」)との間で、世界最小サイズ・最軽量※1の家庭用燃料電池「エネファームミニ※2」の「燃料電池発電ユニット(貯湯タンク内蔵)」(以下「発電ユニット」)を新たに共同開発※3し、東京ガス株式会社(代表執行役社長:内田 高史、以下「東京ガス」)に採用されました。

発電ユニットは発電や貯湯を行うもので、熱源機(給湯器)とと
もにエネファームミニを構成します。発電ユニットの設置に必要なスペース※4の削減と軽量化により設置場所の選択肢が広がりました。

当社は現行機(2019年度発売)に引き続き京セラから発電ユニットの製造を受託しております。新たな発電ユニットも京セラブランドとして東京ガスに供給し、東京ガスは熱源機を組み合わせて2023年1月26日より販売を開始します。

 

発電ユニットの主な特長

設置に必要なスペースの約20%削減・17kgの軽量化

発電ユニットの設置やメンテナンスには、本体を置くスペースに加えて作業員が作業するためのスペースを確保する必要があります。新発電ユニットでは、部品のレイアウトや形状を変更し、設置やメンテナンスしやすいようにしたことで、設置に必要な総スペースを約20%※5削減することができました。また部品点数を大幅に削減して17kgの軽量化を実現しました。

設置スペースの削減と軽量化により、今までスペースが不足していた場所でも設置が可能になりました。また設置工事やメンテナンスにかかる時間と人数が減り、作業効率もアップしています。

 

 

性能向上

主要部品の改良により、定格発電効率と総合効率が現行機より向上しました。さらに停電時発電継続機能※6で、停電時専用コンセントから家庭用冷蔵庫※7の使用が可能となりました。

新型モデル 現行機
定格発電効率 50%(LHV)※8 47%(LHV)
総合効率 85%(LHV) 80%(LHV)

 

耐久性向上

主要部品の耐久性を向上させたことで、発電ユニットの耐久年数が10年から12年に延びました。より長く安心してお使いいただけます。

 

既存の熱源機に発電ユニットを後付け設置可能

該当する熱源機※9をすでにお使いの場合、発電ユニットをそのまま組み合わせて使用することができます。新しく熱源機を設置する必要がないので、より手軽に導入できるようになります。

 

  • ※1:定置型家庭用燃料電池において世界最小・最軽量(京セラ調べ)。2022年10月31日時点。
  • ※2:「エネファーム」は、東京ガス株式会社、大阪ガス株式会社、ENEOS株式会社の登録商標です。エネファームの詳細はこちら。
  • ※3:京セラ株式会社、パーパス株式会社、ダイニチ工業株式会社の3社連携による開発。開発にあたり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果から得られた成果を一部活用。
  • ※4:メンテナンススペースを含みます。
  • ※5:設置に必要なスペースの体積比。主な設置パターンの平均値。 *2022年11月10日追記。
  • ※6:発電継続するためには、ガスの供給が必要です。エネファームミニが発電していない時に停電になった場合、停電時発電継続機能は使用できません。
  • ※7:冷蔵庫の機種によっては使用できない場合があります。
  • ※8:低位発熱量基準。燃料ガスを完全に燃焼させた時に生成され、水蒸気の凝縮潜熱を除いた熱量。
  • ※9:後付け構成が可能な熱源機は、パーパス株式会社、株式会社ノーリツ、リンナイ株式会社製熱源機のうち、接続確認が完了しているものです。

 

仕様概要

新型モデル 現行機
燃料電池形式 固体酸化物形(SOFC) 固体酸化物形(SOFC)
性能 定格発電出力 400W 400W
定格発電効率※11 50%(LHV) 47%(LHV)
総合効率※11 85%(LHV) 80%(LHV)
貯湯タンク容量 20L 20L
寸法(mm) 燃料電池発電ユニット 幅800×奥行350×高さ690 幅800×奥行350×高さ700
熱源機(標準タイプ) 幅480×奥行250×高さ750 幅480×奥行250×高さ750
質量 燃料電池発電ユニット 63kg(乾燥重量) 80kg(乾燥重量)
熱源機(標準タイプ) 42kg(乾燥重量) 42kg(乾燥重量)
保証期間 最大12年間※10 10年間
停電時出力 最大400W 最大400W
  • ※10:保証対象は発電ユニット本体です。
  • ※11:カタログ値。

 

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世界最小サイズ・最軽量の家庭用燃料電池「エネファームミニ」の燃料電池ユニットを新たに共同開発しました

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