開発の背景にあった
「新潟」のモノづくり力

「これからもお客様に『買ってよかった』と言っていただけるよう、立ち止まることなく技術開発に挑みます。」と話すSGXタイプ製品開発責任者、川瀬 寛道。

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  これからの石油ファンヒーターに求められるもの

  ダイニチの家庭用石油ファンヒーターは1980年に誕生しました。

  石油ファンヒーターは成熟商品と言われていますが、

  「もっと早くあたたまりたい」

  「お部屋の上ばかりに温風がいく」

  「操作は簡単に」

  まだまだ暖房事情の悩みは尽きません。

  足元から遠くまで温風を届けるためにはどうしたらいいか…。

  多くの人に「使いやすい」と感じてもらいたい…。

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  ＊固定ルーバを黄色に着色してあります。

  温風を足元からより遠くまで

  そこで、温風をより遠くまで届けられるよう、角度が調整できる回転可動式のフラップを採用する案が挙がりました。

  限られたスペースに強度と耐久性のある回転構造を組み込むには、フラップはたくさんつけられない。

  模索してたどり着いたのは、3枚のフラップに2枚の固定ルーバを足すことでした。

  合計5枚の羽根で、従来機よりも温風の距離と面積が30％アップ^※しました。

  ※：従来の固定ルーバ機種と比較し、小火力において30℃の温風の到達距離と、床面温度30℃以上のエリア面積がそれぞれ約30％アップ。当社環境試験室にて測定。

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  操作性、視認性も考慮

  石油ファンヒーターを使用するシーン、使う人の年代もさまざま。

  立っても座っても見やすい表示、また操作しやすいボタンの位置を導き出すためくり返し検証。

  導き出したのが23.4°の傾斜パネルでした。

   

  また、操作ボタンは使用頻度別にグルーピング。「常に使うボタン」と「生活や環境に応じて使うボタン」を左右に分けて配置しました。

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  こだわりのデザインを量産するには

  ツートンカラーのコントラストをより美しく表現するため、サイドパネルは少しだけ張り出すように設計。

  しかし、試作では製品にかかる力加減やビスの締め付け具合によっては、張り出し部分を均等に出せませんでした。

   

  さまざまな要因にも左右されずに量産できるよう、試作と緻密な計算をくり返して金型をつくりあげ、ばらつきのない美しいサイドフォルムを実現しました。