ハイブリッド式加湿器HDシリーズパワフルモデル 開発者インタビュー

加湿器

静かさに定評のあるダイニチ加湿器に大容量モデルが仲間入り。
パワフルなだけでなく、お客様にとっての使いやすさをカタチにしました。
開発を担当したメンバーにインタビューしました。

※2017年当時のインタビューを元に構成しています。

どうして大容量の加湿器を開発することになったのですか?

職場など広い空間で加湿器をもっと使って欲しかったからです。

加湿器は一般家庭で普及していますが、家庭以外の場所ではまだまだのように感じています。 オフィスなど空調が効いている場所は乾燥しがちですが、加湿器を使っているところはまだ少ないと思います。
でも、自宅で加湿器を使っていてうるおいがある空間の快適さを実感している方が増えているなら、職場など自宅以外の場所でも「加湿器があったらな~」って思っている人は多いのでは?と思いました。
それで、オフィスや待合室、教室など、いろいろな人が集まる広い空間もパワフルに加湿できる大容量の加湿器を開発したいと思いました。一般家庭でも間仕切りのない住宅や吹き抜けのお部屋が増えていて、大容量加湿器のニーズが高まっているという背景もありました。

加湿量ナンバーワンは、HD-242の場合。家庭用加湿器において1時間あたりの最大加湿量2,400mL/h(室温20℃、湿度30%の場合)。2017年7月1日現在。

開発者としていちばんこだわったところは?

パワフルな加湿量とともに「静かさ」を実現すること。

加湿量を大きくすれば音も大きくなってしまうところですが、「静かさ」は加湿器の開発以来こだわり続けてきたポイントで妥協はできませんでした。
採用している「ハイブリッド式」という加湿方式は、ヒーターを使って温風で加湿する分、同じ風量でも小さな音で済むという特長がありますが、内部の構造にも工夫があります。
音を小さくするには送風経路をできるだけ広くとることが一つの方法ですが、そのために本体が大きくなってしまっては利便性が損なわれます。わずかなスペースもムダにしない工夫を重ねて、送風経路を広くとるようにしました。また、加湿風をいかに静かに送り出せるかフィンの角度を何通りも試していちばんいい角度を見つけました。

※同クラス気化式・ハイブリッド式(温風気化/気化)における連続運転可能であり、かつ最大加湿能力を発揮するモード(当社ではハイブリッド式加湿器[標準]モードを指す)運転時の最小運転音[当社RXシリーズは13dB、HDシリーズ(HD-242は除く)は15dB]。2017年7月1日現在。

静音の技術はこれまでの加湿器開発のなかで蓄積されたものがありましたが、今回の大容量加湿器ではシロッコファンを2つ搭載するなど内部の構造が従来とは異なるところもあって簡単にはいきませんでした。ファンの試作品をいくつもつくって何度も試行錯誤をくり返し、ようやく「静かな加湿器はダイニチ」と言われるにふさわしい静かさにたどり着きました。

また、ただ静かなだけでは足りないと思っています。小さな音でも「耳障りな音」というのがあります。耳につきやすい高音域はもとより、一般的に耳障りと感じられにくい低音域の「音質」にこだわってつくりました。

アピールしたいポイントは?

給水もお手入れも、本体を動かすことなくラクにできること。

加湿器を快適に使っていただくために必要なお手入れの手間をできるだけラクにしたいと思いました。あまり面倒だったり、重たくて疲れてしまうようでは億劫になってしまいますから。
たとえば、給水タンクは片手で取り出せて、トレイも前面から引き出せるようにしました。大きな本体を動かさずに済むので女性にもラクにお手入れしてもらえると思います。
タンク容量は12リットル(6リットル×2本)あるので給水回数が少なく済んだり、長時間連続して加湿できるのも便利だと思います。会社で忙しく仕事しているときや会議中に給水が必要になってしまったら嫌ですよね。朝満タンに給水してもらえれば就業時間8時間は十分もちます。

片手で取り出せます!

前面の引出式トレイ

給水回数も少なく済む!

それから、お手入れの点でもう一つ…。給水の際、タンクはとっての方を下にしてシンクに直接置かれることが多いと思うのですが、シンクはたいてい少しくらいの水気はあると思います。この水気がとってにつくとちょっと不快だし、タンクが大きいだけに水気で手を滑らせて落としてしまったりしないように少しでも安全につながればと、段差をつけてみました。
今回の大容量加湿器の開発で初めてやってみたことなのですが、お客様には「何だかいいな」って感じてもらえたらうれしいです。

ハイブリッド式ってどんな特長がありますか?

ハイブリッド式は気化式のメリットをあわせ持つ加湿器の優等生です。

ハイブリッド式とは送風の「気化式」とヒーターで加湿をアシストする「温風気化式」を組み合わせた方式。2つの方式を組み合わせているから「ハイブリッド式」といわれるものです。
湿度が低いときは「温風気化式」でパワフルにすばやく加湿し、設定湿度に達するとヒーターを切って「気化式」で加湿。湿度に応じて自動で切り換えるので、電気代のムダを抑えます。
また、運転モードを「eco」に設定すると常に気化式※で加湿します。ハイブリッド式は時に気化式にもなれちゃう加湿方式なんです。

「eco」運転時の1カ月の電気代は、加湿量1,500mL/hクラスで約181円、加湿量2,400mL/hクラスでもわずか約408円と経済的です(1日8時間×30日運転、電気代27円/kWh(税込)、50Hzの場合)。

※ただし最大加湿量も少なくなります。

他にもおすすめのポイントは?

壁にピタッ!

本体が大きいだけに置き場所に困らないよう壁にピタッ!とつけて設置できるようにしました。すっきり設置できます。

1%刻みでデジタル表示

離れた場所からも見やすいデジタルで現在湿度を1%刻みで表示します。運転を停止している間も表示できます。

入/切タイマー※1

2時間後・4時間後・6時間後・8時間後の設定ができます。毎日の決まった時間のご使用に便利にお使いいただけます。

湿度設定※2

お使いになられる場所や乾燥の具合で、50%・60%・70%から湿度を選んで加湿できます。

3年保証

本体3年保証でアフターサービスも充実。品質に自信があるからできるダイニチの特長です。

キャスター※3

ストッパー付きで運転中も安心。移動や給水、お手入れなどに便利にお使いいただけます。

※1切タイマー運転中は入タイマー運転をセットすることができません。入タイマー運転待機中は切タイマー運転をセットすることができません。
※2「のど・肌加湿」のときは湿度設定はできません。
※3キャスターは別売部品です。別売部品のご注文は、製品をお買い求めの販売店またはダイニチWebShopへ。

メッセージ

会社などでは知らず知らずのうちに乾燥を我慢していて、加湿器を使ってみたらうるおいのある良さを実感することがあります。家庭でも、家庭以外の場所でも、ダイニチの加湿器でより快適にお過ごしください。

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