ダイニチの歴史(家庭用暖房機への進出)

業務用石油ストーブで発展してきた当社ですが、家庭用石油ファンヒーターへの進出はずいぶん後になります。昭和50年代前半の家庭用石油暖房機といえば芯上下の石油ストーブが中心。その他にはFF式温風ヒーターも出回っていました。

歴代の家庭用石油ファンヒーター

家庭用石油ファンヒーターは、三菱電機様が昭和53年に発売したのが最初です。実は同じ年、当社でも家庭用石油ファンヒーターを発売しているのですが、カロリーも大きく値段が高いこともあって多くは売れませんでした。

三菱電機の成功を受けて、翌54年には家電・専業各社が一斉に家庭用石油ファンヒーター市場に参入しました。当社でもその動きを検討の結果、本格的に家庭用石油ファンヒーターを開発することにしました。この背景には、業務用石油ストーブの分野でライバル会社が類似の製品を出し始め、 競争が激化してきたことがあります。

昭和55年に発売されたFA-32は、例えば当時の他社製品が着火に5~7分かかる中、当社だけが40秒で着火したこと、ニオイが圧倒的に少なかったことなど、先進的な技術を採用し多くのアドバンテージを持っていました。業務用石油ストーブで培った気化式燃焼の経験が活きた形となりましたが、気化器の加熱に新型のセラミックヒーターを使うなど、技術的な挑戦もありました。

家庭用石油ファンヒーターFA-32FA-32当時のカタログ

その後の様子はもう皆様におなじみではないかと思います。おかげさまで累積2,700万台の生産を達成し、当社推定ながら業界トップシェアをいただいています。

昭和59年の製品です。この当時までは、温風を上から吹き出し、放熱窓を持つスタイルが特長でした。

FA-261

大型量販店への展開を進める中、温風下吹き方式の製品も作るようになり、今に至っています。

温風下吹き方式

現在の商品群の中にも放熱窓を持った製品(家庭用石油ファンヒーターFBタイプ)があります。

家庭用石油ファンヒーターFBタイプ

このように昔の家庭用石油ファンヒーターは大きな放熱窓から燃焼している様子が見えるのが中心でした。ブルーに綺麗に燃えるからこそ自信を持って炎をお見せできるのです。現在でもFBタイプとして窓のついたタイプはラインナップしておりますが、最近はなかなかこのようなタイプを希望されるお客様が少なくなっています。当社の努力不足もあろうかと思いますが、気化式燃焼にこだわる当社としては「青く燃える炎は美しい」と感じてくださるお客様がもっと増えればと思っております。

FA-331